農的暮らしと私の暮らし
今高速バスに揺られて、家路へと向かっている。
さっきまで私がいたのは愛知県田原市にあるoptionというシェアハウスにいた。
自給自足を目指した若者が集い、1泊から〜長期間の滞在ができる。
ここで2泊3日暮らしみて、今感じていることを書こうと思う。
まずここで学んだことは大きく分けて2つ。
①食べる生きるって当たり前じゃない
私たちの体を作るものは食べ物である。
野菜、肉、魚など様々な命を頂いて、生きている。
食べ物を作るには大地と自然が必要である。
しかしお金で物を買う暮らしが成立してしまっている現代でその有り難みに気づくことは難しい。
さらに私たちはより便利で経済的な暮らしを求めて、自然とはかけ離れた生活をし、
地球を破壊しつつあるのは事実である。
食べられるってことは当たり前じゃない
人間は元々自分で物を作って生きていたはずなのに、その心を忘れてしまっていいのだろうか?
自然や野菜、動物のことを知らずに食べていいのだろうか?
もっと自然を大切にしなきゃ。
そう気付かされた3日間だった。
でそんな心で住んでいるところに戻っている途中で思ったこと。
②私の生活とは
田原市を出て、豊橋駅に向かった。
せっかく愛知まで来たなら、愛知のグルメを食べたいと早速思って、
気づいたらあんかけスパゲッティを食べていた。
とても美味しかったし、
旅の醍醐味は食でもあるから、後悔はしていない。
あんかけスパゲッティを食べて、電車とバスに揺られて思ったこと。
それは
私の生活とさっきまでいた3日間は全く別物であるということ。
さっきまで野菜中心で、いかにも健康食を食べていたのに、
しょっぱいあんかけスパゲッティを食べて、満足をしていた。
とんでもないスピードで元の生活に戻り、
しかもその生活に何処か居心地よく感じている自分がいる。
もっと長く滞在していたら、あんかけスパゲッティは塩辛過ぎて受け付けないかもしれない。
だけど、やっぱり自分の家に帰りたい。
元の生活に帰るのが楽しみに自分に気づいて、
私の生活は農的暮らしにはほど遠いと感じた。
将来自分で出来るだけ食料を作って生きていくことに憧れはある。
だけどその生活ができますか?
と言われたら自信を持ってはい!とは言えない。
だけど今の暮らしに違和感を持って、自分で野菜を作ったり、
せめて環境のことを考えて暮らしていける人が1人でも増えないと、
私たちは長くは生きていけないかもしれない
という風に感じた。
とりあえず無力な私が今から実践することは
命を頂いていることに感謝をしよう。
「いただきます」を心から思ってから、食べ始めよう。