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仲野太賀が涙腺を攻撃してくる | ドラマ『初恋の悪魔』

仲野太賀に1週間泣かされ続けました。涙で彼に勝る人がいるんでしょうか。

ドラマ『初恋の悪魔』第7話。悠日(仲野太賀)恋人の星砂(松岡茉優)の人格が姿を消し、星砂の形をした星砂ではない別人。

大切な星砂は戻ってこないかもしれない。悲しいかな自分を警戒し、友人である鈴之介(林遣都)に懐く恋人の姿。それだけでも充分つらいのに、星砂の姿をした彼女は悠日の兄への恨みを隠そうとしない。

恋人と同じ仕草で欠伸をした『摘木星砂さん』に思わず詰め寄る悠日の表情があまりにも切羽詰まっていて、頭では理解していても心が追いついていないギリギリの感情が仲野太賀の顔に張り付いていて。

観ていてつらい。悠日が仲野太賀にのり移りすぎている。

7話のラストシーン、自分の人格がいつか消えてしまうことを予測して事前に星砂が書いていた手紙を読む悠日。

「泣くんじゃねえぞ」と書かれているのに、悠日はぼろぼろと大粒の涙をこぼす。
「怒られちゃう、怒られちゃう」と呟きながら、泣くなという星砂のお願いを守れない悠日を見て、こちらもつられて涙を流さずにはいられません。

器用に生きられない役の演じ方が素晴らしい。苦しみをこんなに乗せられる役者は仲野太賀の他にいるのでしょうか。

頼むから誰か手を差し伸べてやってくれ!と思ってしまうくらいの切ない演技は、彼の真骨頂だと思います。


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