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読書感想文の回「滅茶苦茶」

2024年1月20日(土)

まずは恒例のストレッチ報告から(笑)
今日もこのnoteを書く前にストレッチやりました!
なんとなくですが、痺れもちょっとずつ良くなっているような気がしてきました。引き続き頑張ります。

さて、昨日読了した「滅茶苦茶」…記憶が鮮明な間に感想文書いちゃいます。
(たまっている読書感想文…どうしよう。もう記憶があやふやになって来た笑)


「滅茶苦茶」染井為人著 を読んで

人ってこんなに簡単にどんどん悪い方へ転がり落ちちゃうんだなぁって思いましたねー。この本に出てくる3人の主人公はあれよあれよと転がり落ちて行きます。
まずはAmazonから引用したあらすじを…

「最悪だ。もう逃げ場がない」三人三色の人生が転落しながら絡み合う、絶叫的ミステリー。

仕事は順調、東京でシングルライフを謳歌する30代女性が始めた不穏な恋愛。下校中、不良に堕ちた元級友に再会した、とある北関東の高校生。老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥った静岡県在住の中年男。
刹那な現代をサバイブしながらも、孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに谷底に突き落とす。

Amazonより

物語は3人の主人公の話が同時進行で別々に進んでいきます。3人には接点はありません。でも同時進行で進むと言うことは最終的には何かしらの形で絡んでくるんだろうな…とわかりますよね。どう絡んでくるのかな?という楽しみもありつつ読み進められたので、ぐんぐん読めちゃいます。

(以下ちょいネタバレあり)

1人目の主人公…今井美代子は大手広告代理店に勤めていて生活は安定しているはずの30代後半の女性。高収入、美人、仕事ができる…だが恋人はいない。なんとなくよくある設定の独身女性。
友達から軽く勧められたマッチングアプリで知り合った中華系マレーシア人にあっという間に恋をして、そのうち仮想通貨だのなんだのちょっときな臭い話が出てきた時点で読者はもう怪しいと気付いているのだが、恋する美代子は盲目なのであっという間に騙されていく…そう、国際ロマンス詐欺というやつ…あらら。

2人目の主人公…二宮礼央は進学校に通う高校2年生。小中と成績優秀で天才だ秀才だと言われて、県内で一番の進学校に入学。そして分かったことは自分が井の中の蛙だったということ。どんどん成績が落ちて行き、友達ともその差がどんどん開いていきなんとなく馬鹿にされている気になっていた。そんなある日、電車の中でいわゆる不良グループに絡まれたのだが…そのグループにいた一人が小中学校時代の同級生だったことから、その不良グループにあれよあれよと巻き込まれていき、どんどん小さな犯罪にかかわることになり最終的に殺人事件にまで巻き込まれる…あらら。

3人目の主人公…戸村茂一は父から継いだラブホテルを3つ経営している中年男性。コロナの煽りを受け経営が上手くいかなくなっているのに、ラブホテルは持続化給付金の対象外…それに納得にいかない茂一は役所で怒鳴り声をあげたり、車に乗ってはイライラしたり…そんな中、スナックのママから声をかけられた持続化給付金詐欺の話。あれよあれよとその詐欺の片棒を担ぐようになり、更に売春の斡旋にまで…どんどん犯罪を重ねてしまう事に…あらら。

1人目の美代子は単に騙されただけですが(騙された挙句チャイニーズマフィアの内輪揉めに巻き込まれてしまうのですが)、後の2人は実際に法に触れる行為をしていってしまうという…本来なら真面目で犯罪には関係ないはずだった3人があっという間にアウトローな世界に落ちて行ってしまうんです。
もうね、いやいやダメだって!それはダメ!って声に出して言いたくなるほど簡単にコロッと行ってしまうんです(笑)
もう笑えるほど簡単にね(笑)
そんなどうしようもない3人が、物語の終盤でまさかの絡み(笑)全く絡むはずのない3人だったのに、そんなことある?って結末。
そんな3人が最後に3人とも何でこんなことになったんだろうね?って話すシーンがあるのですが、結局コロナのせい…ってなるんです。
まぁ、彼らは極端な例ですが、コロナのせいでホントいろいろ思わぬことになったって人は世の中にたくさんいますよね。
今は「コロナ明け」と言える世の中になりましたが、振り返ってみるとあのコロナコロナの約3年間ってなんだったんでしょうね。正体不明のウイルスに怯えて何が正しいのかわからないまま右往左往していた感じでしたね。
なんかそんなことも背景にあって、今読むのにちょうどよかったのかもしれませんね(あ、これはちょっと受け売りです笑)

話を戻します…(笑)
3人の転がり落ちる様は最初はドキドキ…ダメだってば!…なんて思いながら読んでいたものの、あまりに酷くて一体どこまで落ちるんだ?となんだかおかしくなってくるってのも面白かったですね。こんなタイプの小説はあんまり読んだことがなかったのですが、ちょっとクセになりそうです(笑)

これだけどんどん悪い方悪い方へ進んでいったい結末はどうなるんだ?と終盤は終わり方が気になってしまっていたのですが、これまたちょっと意外な終わり方(笑)
なるほど。悪くなかったです(笑)

染井為人さん、他の本も読みたくなったので早速図書館に予約入れました(笑)


小説ってホント世界に没頭できると楽しいですね。この前まで恋愛小説を読んで泣いていたのに、こんなブラックな世界の話にドキドキしたり笑ったり…次はどんな世界の話を読もうかな♪

とうことで、もう少し早く日記を書き終えて次の本を読もうと思っていたのにもう22時です。ちょっと寝不足なのでどれくらい読めるかわかりませんが、図書館から借りている3冊のうち残りの1冊を早いとこ読んで、「マリエ」を再読して、その後「傲慢と善良」と読もうと思います。
あ、これは私がいつも聞いているPodcast「真夜中の読書会おしゃべりな図書室」のばたやんさんが2023年の小説ベスト5を紹介していたのですが、その中に「マリエ」がランクインしていたんですね。(ちなみに「滅茶苦茶)もランクインしてました!)で、「マリエ」と「傲慢と善良」を読み比べてみるのも面白いですよと言っていたんです。なんとタイミングが良いのでしょう!「マリエ」は本好きの会の課題図書だったのでもう読んでいるのですが、2月3日に「マリエ」と「星を編む」を語ろう会なるものに参加するので「マリエ」は再読したかったし「傲慢と善良」は次の本好きの会の課題図書なので、これを続けて読むことをばたやんさんが勧めていたので、喜んでそれに従います!

ということで、読書熱が高まっているわたくしです(笑)

では、また明日。

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