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読書感想文の回「夢をかなえるゾウ」

2023年5月29日

雨のせいか気持ちも身体もどんよりな1日でしたが、今日は昨日読了した「夢をかなえるゾウ」の感想を書くと決めたので早速書いていこうと思います。(多分長くなります…興味ない方は読まなくて大丈夫です笑)

まず、この本の主人公は「成功したい人・変わりたい人」、そしてその前に現れたのがガネーシャと名乗るゾウの神様。ガネーシャは主人公の願いを叶えるために様々な課題を出していくわけなのですが、ガネーシャは関西弁で話し、しかも神様のくせにタバコは吸うわ、主人公のお金を勝手に使ってパチンコはするわ…目玉焼きにベーコンが添えてなかったのをいつまでも文句言い続けるわ…まぁだらしないというか人間ぽいというか(笑)。そんな2人のやり取りがまず面白い。単純にフィクションとして読んでも面白いのですが、このガネーシャが出す課題の意味などを考えるとこれはただのフィクションとしての小説ではなく、自己啓発本なんだなとなるわけです。
なので、「成功したい人・変わりたい人」が読むとすごく響くものがあるんだと思います。

では私は?と言われると…うーん、何に成功したいかによるのですが、もう人生いいところまで来ているので(笑)、ここから劇的に何か新しいことを成し遂げるのは難しいと思うんですね。えらい人が言っていましたが20代でつけた差は一生埋まらないそうです(笑)20代なんて遥か昔のこと…今更そんなことを言われても遊びまくっていた20代は戻ってきません(笑)
つまり、ここから何かに成功しようと思ったら今まで培ってきた何かを成功と呼ばれるものに繋げるしかなさそうです。そもそも「成功」って何なんでしょうね。事業に成功してお金持ちになることだけが「成功」ではないですよね。自分の望む未来…それが実現できたら「成功」になるのかなぁ?

まぁ、自分にとっての「成功」が何なのかすらわからない私がこの本を読んで何を考えたか・・・

ガネーシャからの課題は成功するためというか、いわゆる人としての基本的な考え方・姿勢・行いなんですよね。靴を磨く、コンビニでお釣りを募金する、腹八分目、トイレ掃除をする…こういう日常の些細なことが課題だったりするのですが、これをやったからと言って成功するわけではないんですよね。でも主人公の彼は、なんだかんだ言いながらちゃんとこの些細なことを実行するんです。そしてその課題を次々こなしていくうちに考え方が変わっていき成長していく…大きな決断をするまでになるわけですよね。
つまり、ガネーシャの一番言いたいことは、他人から言われたことを勝手に「意味がない」「めんどくさい」と言ってやらないより、とりあえずやってみるかどうか…つまり行動するかしないか…なんだと思います。成功する人というのは行動が早いですよね。とりあえずやってみる。やってみて違ったら次へ行けばいい。
「成功」が何を意味するのかはその人それぞれだと思うのですが、とにかく行動しないことには何も変わらないわけですよね。
でも、その行動が難しいから「変わる事」が難しいんですよねぇ。

その「変わろうとすることの難しさ」を上手く表現していたところを抜粋すると…

「どれだけ意識を変えようと思ても変えられへんねん。それでも意識を変えようとするのは『楽』やからや。その場で『今日から変わるんだ』て決めて、めっちゃ頑張ってる未来の自分を想像するの楽やろ。だってそん時は想像しとるだけで、実際にはぜんぜん頑張ってへんのやから。つまりな、意識を変えようとする、いうんは、言い方変えたら『逃げ』やねん」

意識を変えようとするのは「逃げ」と…
想像するだけだから「逃げ」だと…なんかグサッっと来ました。
私はずっと逃げてきたんだなぁって。意識変えようとしても行動に繋げなかったこと…たくさんありました。

あとコレ…

「期待は感情の借金やからなあ」
「まだ何も苦労してへんのに、成功するかもしれへんていう『高揚感』を前借して気持ちようなってもうてんねや。でもそのうち、そんな簡単に成功でけへんいう現実にぶちあたる。そんとき『先に気分よくなってたんやから、その分返してもらいましょ』て返済をせまられて、ヘコむことになるわな。これを繰り返すことで、どんどんやる気がのうなってく」

期待は感情の借金…なんとなんと。
これ、成功の話だけじゃなくて、普段の生活の中でしょっちゅう借金してしまってません?勝手に期待して上手くいかなくて勝手に凹んで…それ繰り返してやる気なくなって…いやいや耳が痛い。
私は借金王だ(笑)

続けて言ったガネーシャの言葉…「人は未来に期待して生きていくねん。期待がなくなったら、絶望してしまうからなぁ」「けどなぁ…期待してるかぎり、現実を変える力は持てへんのやで」
結局は何かに期待するのではなく、自分で考えて自分で進まなくてはならないんですよね。

「成功」が全てではないし、夢もないし目標もとくになく淡々と生きていたら何かに期待することもないから凹むこともない…それはそれで幸せなことだと思うし実際そういう人は幸せだと思います。
私には今描く大きな夢なんてないですが、でもこんな自分でありたいとか、こんな生活がしたいとかそんな夢はあります。

さっき、この日記を中断してとある人のライブ配信を観ていたのですが、彼の言うことがガネーシャの言葉とかなりかぶっていて途中からガネーシャに見えてきました(笑)。その、ガネーシャのような人が言ってました…
「本に書いてあることは99%の人がやらないんですよ。なぜならめんどくさいから。めんどくさいことを頑張れる人は追い込まれてる人…てことは自分を追い込んで”やる”って状況に持っていかないとやらないんです。無理やり環境を変えないとむずいんですよ。強引に追い込む…その馬力になるのが欲望だ」と。そして「自分と向き合わないと欲望に忠実になれないし欲望に素直になれない」と。怖いけど向き合わないとわからない…と。

なんてタイミングでこの話を聞いたんでしょう。
この本を読んで「なるほど」とたくさん思った私が、この本に書かれているとおり行動するか?と言われたら…
まぁ、知った気になって行動はしないでしょうね。最初に引用した「逃げ」ですね。

読書感想文のつもりで書いていましたが、なんだかグッサグッサ刺さって苦しいです(笑)
まずは、こんな自分と向き合うきっかけになったとポジティブに捉えて、怖いけど少しずつ自分と向き合っていこうと思います。

「夢をかなえるゾウ 」を読んで、こうやれば自分は変われる!成功に近づけるんだ!とキラキラした気持ちにはなりませんでしたが、途中途中のガネーシャの言葉に自分の触られたくないところをグサッと刺され、まずは逃げずにちゃんと向き合うところから始めようと思えたので、結果的に今この本を読めて本当に良かったと思います。

以上。

ふぅ…やっぱり長くなっちゃいましたね。
もしこれを「本好きの会」で発表するならもっと簡潔にまとめないと…
まだまだまとめ力が足りない…あと2ヵ月で急にそんな力が付くわけもないですが、前回よりは順序だてて話せるようにはしておきたいですね(笑)

では、また明日。



【毎日読書チャレンジ】
「汝、星のごとく」プロローグだけ

「本好きの会」課題図書 2冊目です。
ずっと読みたかったのでやっぱりこっちから手を付けました。
まだプロローグだけですが、すぐに引き込まれてしまいました。
できるなら一気読みしたい…その体力があれば(笑)

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