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読書感想文の回「存在のすべてを」

2024年4月2日(火)

えー…ここ数日寝落ちしながらも読んでいた長編…ようやく読み終わりました。
読み終わった後、しばらく読後感に浸りながら全体を振り返って考え事をしていたら、いつの間にか寝てたんですけどね(笑)

多分、この読み終わった勢いで感想文書いた方がいいと思うので、書いちゃおうかなぁ。

うん、長編だったからこそ、軽めに短めに感想文をまとめてしまいましょう。

では、今日の日記はいつものどうでもいい前置きはなしで、読書感想文行ってみよう!


「存在のすべてを」塩田武士著 を読んで

久しぶりの大作でした…。
まずこの本を読もうと思った理由は、あらすじと帯に書かれた文言、著名人や書店員の紹介文から、この本が今年の本屋大賞を獲るんじゃないかと思ったからなのです。

なので恒例のあらすじの他、出版社の宣伝文句や帯に書かれていたことなども合わせてご紹介しておきます。

平成3年に発生した誘拐事件から30年。
当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。
異様な展開を辿った事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。
質感なき時代に「実」を見つめる、著者渾身、圧巻の最新作。

Amazonのあらすじより

空白の中でしか、愛せなかった質感が失われた現代に問う比類なき巨編。

全国の書店員が圧倒され感動、絶賛の嵐!
「正直な気持ちですが、本作は塩田先生の
最高傑作だと思います。」

平成三年十二月十一日、夕刻。神奈川県下で前代未聞の「二児同時誘拐」事件が発生した。
30年後、封印されていた物語が動き出す…

朝日新聞出版より

前代未聞「二児同時誘拐」の真相に至る「虚実」の迷宮!
真実を追求する記者、現実を描写する画家。
著者渾身の到達点、圧巻の結末に心打たれる最新作。

帯より

「衝撃の誘拐事件から始まる展開に心拍数は上がったままだ。これは『至高の愛』の物語」 久米宏

「『事実』の先に霧笛のように響く『真実』がある。圧倒的な終着に胸が震え、しばし言葉を失った 稲泉 連(ノンフィクション作家)

切なさが爆発しそうになった。
芸術と愛情の結晶に、演が止まりませんでした 小橋めぐみ(女優)

帯より

どうです?
ね?
これは…ちょっと素通りできませんよね(笑)?

つまり、めちゃくちゃ期待に胸を膨らませて読んだんです!
こんなに期待してしまって、大丈夫なのか?内容知らずに読んだ方が、純粋に楽しめたんじゃないか?って心配になるくらいの期待を持って…です(笑)

結果…
多少思うことはあったものの(笑)、かなり面白かったです!

基本的に小説は長編が好きだったりするのですが、久しぶりだったせいかちょっと読むのに時間がかかってしまいました。
その理由の一つが登場人物の多さ(笑)そのせいで中盤あたりまではページを行ったり来たりしながら読んでいたので、なかなか先に進みませんでした(笑)
でも、中盤を過ぎたあたり…いや、昨日日記に書いたいわゆる「佳境」に入ってからは戻ることもなくグイグイ引き込まれて、終盤はもう涙ポロポロでした。
なんか「どうだ!泣けるだろ!」という作者の意図を感じなくもなかったのですが(笑)、そんな邪推もなんのその!ってくらい泣いてました(笑)何枚ティッシュを使ったことか…

序盤はこれぞミステリーと言った感じで、誘拐事件発生から警察と犯人のかけひきにドキドキしながら一気に引き込まれました。
なんか思ってた以上に警察モノやん!って思ったのは最初だけ。

途中からはこの事件の真相追う新聞記者(今は現場から少し離れた支局長)の門田(「かどた」ではなく「もんでん」と読む)が事件を追って東京、滋賀、北海道と移動しながら、これぞ記者といわんばかりに地道に事件に迫っていくのですが、だんだんミステリー要素より様々な人間模様というか、この事件に関わった人たちそれぞれのあれやこれやが描かれていきます。事件の裏に見えてきた事、被害者と容疑者(と言っていいのか?)が繋がっていく経緯…
まだ全貌が見えない中、登場人物一人一人の人物像が詳しく描かれるもんで、なんでこんなにこの人のことを詳しく語るんだ?って思うくらい(笑)
でも、そのおかげでそれぞれに感情移入できたからこそ、怒涛のラストでの感動に繋がったわけで、必要なことだったんですね。ただ、やっぱり情報が多くて(笑)整理しながら読み進めなくてはならず時間がかかってしまいました。

そこだけが気になったものの、読み終わった後に思えば、あれはなくてはならないものだったのて、めんどくさくてサラッと読んでしまわずに、じっくり読んでよかったです。

ネタバレなしで感想を書こうと思うとラストの涙の訳も詳しく書けないのですが、子供が絡むとダメですね…泣いちゃいます。
親子とは…
事実と真実…(これに関しては凪良ゆうさんの「流浪の月」をちょっと思い出しましたね。)
涙の理由はその辺にあります。
すごく切なかったです…


あと、この小説において重要なポイントとなるのが「絵画」なのですが、「写実絵画」というジャンルのことをよく知らなかった為、検索してようやくどういう画風のものが「写実絵画」なのかを知りました。まさに写真のような絵のことなんですね。どうやら表紙の絵も写実絵画で有名な方の絵だそうです。
本文の中で描写されるその写実絵画…頭の中で想像しながら読んでいたのですが、実際本物の写実絵画を見てみたくなりました。
千葉に写実絵画専門の美術館があるそうなので、いつか行ってみたいです。

本を読むとこうやって今まで知らなかったことに興味を持てるってのがいいですよねー。世界が広がりますよね♪


あー、勢いで感想文書きましたが、全然感想文になってないですね(汗)
ネタバレなしで感想文書くのってやっぱ難しいです…(笑)
下手くそな読書感想文で失礼いたしました。


本屋大賞…他の本を全部読んだわけじゃないのでわかりませんが、結構有力なんじゃないですかねー?
大賞を獲れなかったとしても上位に入るんじゃないかと思います。

あ、あと、あの人はどうなったんだろう?とか、あれはどういうことでそうなったんだ?って思うところがいくつかあるので、ぜひ読み終わった人と語りたいです!

どなたか是非お話ししましょう!

では、いよいよ次は2週間後の本好きの会に向けて、課題図書を読もうと思います。

では、また明日。

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