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好きなものがひとつあるって結構ちゃんと幸せなのかもしれない

溜まりに溜まりまくったセブンルールを観ていて、沸々と自分の中の感情が動くのを感じた。

『マツコの知らない世界』にも通ずるなと思うのだけど、なにかにこだわって生きてきた人って圧倒的に強い。

こだわることでしか生きてこられなかったから、人よりずっとずっと不安定(な部分もあるように見える)なんだけど、それでも、それがあるから生きてこられた人ってやっぱりとてつもなく魅力的だと思うのです。

わたしは根っこがヲタク気質なので、ハマるととことん掘るまくって調べ尽くすし、とてつもなく熱狂的に愛してしまうけど、B型おひつじ座という生まれのせいなのか猪突猛進シーズンが終わるとぱきっと切り捨てがちである。

だからこういう番組を見ていて、ここまで熱狂的にはまってそれを基にして仕事にしてしまうような何かに果たして出会えたのだろうか、と羨んでしまうのだ。

飽きっぽい、を自他共に言われながら生きてきたわたしが唯一幼い頃からすきだったのが「本を読むこと」だったから、今はとりあえず、もっともっとそれに向き合いたいなと思って生きてはいる。

それでも出版社に入るでも何か物語を紡ぐでもなく生きてきてしまったし、読んできた本を全て覚えていたりメモしていたり記憶しているわけでもないから、本が好きと言いつつ本に関するありとあらゆるレベルが低いなあとつくづく思う日々である。

今のところ「本がすき」というわたしの唯一の偏愛っぽいこれが大きな何かになるなんて到底思えない。

だからといって、これをやめてもっと新しい何かに切り替えようとも考えていない。

追加ですきになるものはこれからだっていくつもあるだろうけど、本をいつだって読んでいたいし、逃げ場にもずっとしてしまっていたから、きっともう変われないだろうなあとも分かっている。

テレビやSNSを見ていると好きなことを仕事にしている人がたくさんいて、そのたびに駄目な自分を省みては比べて落ち込んでしまうのだけど、"仕事にするための好きなこと"を見つけるなんて無理やりすぎる話だし、それができるほど器用ではない。

そうなると趣味であろうと仕事になろうとどっちにしたところで愛してしまうのだから「まあいいか」と少しだけほっとするのだ。

何かと焦りがちなわたしだけど、ひとつは愛せることがあるだけで結構ちゃんと幸せなのかな、と今日も自分を甘やかして眠るのでした。

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