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「もっと読んだ本のことをアウトプットしたい」

やっと。

やっと、そんな風に思えるようになってきた。9月のはじめ。

7月にほぼ毎日書いていた読書エッセイは8月になったらぱたりと書けなくなってしまった。思えば8月は起きている時間よりも横になっている時間の方が長かったかもしれない。

暑さに負けて、不調に負けて、気持ちに負けて、ぐううううと重力に負けていた。

読んだ本はいくつもいくつもあったけれど、それをアウトプットできるだけの気持ちを作れなくて。それでライターなんて言えるの?なんて。思っちゃったり、ちょっと泣いてみたり。

でも、わかんないけど、全部全部8月のせいにして、もう一回初心に戻ってもっとラフにゆるりと、ひとりごとみたいに、読んだ本のこととか本以外のこととか吐き出してみたいなってやっと最近思えるようになってきた。

それはほんの少し、気持ちを揺さぶっていたものが落ち着いたからかもしれない。夏が終わるね、なんて会話をしたからかもしれない。9月が始まるって思ったからなのかも。わからないけど。

月が変わったって、いきなり涼しくなるわけでもないし、毎日がぜんぶ地続きなんてことくらいわかってるけど。でも、こんな風にリセットして「またがんばろー」って思えるんだから、暦があって本当によかったなと思うよ。



ああ。でも今こうやって自分のなかのふわりとした気持ちを言葉にしてタイピングして目にみえるかたちで読めるのが嬉しいな。ちょっといろんなことに対して気を張りすぎていたのかもしれない。

ゆっくり、ゆるりとやっていきます。明日も、明後日も、1ヶ月後も。



今日、読んでいた本はこんなゆったりした気持ちとは真逆かもしれない『マライアおばさん』(著:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)という物語でなんだけどね。

バカンスをおばさんのお家で過ごさなくちゃいけなくなった、家族の話なんだけど、このおばさんがむちゃくちゃに怪しくて。人をこきつかうのが上手いの。「〜してほしい」っていうんじゃなくて「いつもはこうしてるんだけど、あなたは忙しいだろうからもちろんそんなことしなくていいよ」って。そんな風に言われたら罪悪感でついあれこれやってしまうよね。どんな風にみんなを召使いみたいに接して来るんだけど、それにずっと反抗してた兄が突然、魔法にオオカミにされちゃう。もちろんやったのはおばさんで、それをきっかけにどんどん厄介なことになるこのバカンスを主人公はどう乗り切るか…っていうお話。

ジョーンズの作品はクセのありすぎる登場人物が多くて、そこが面白いんだけど、このマライアおばさんは中でもぴかいち。絶対に自分が正しいって信じてる人ってここまでできちゃうんだ…って、読むたびになんだか感心してしまう。定期的に読みたくなってしまう作品の一つ。



明日はどんなことを書こうかな。おやすみなさい。

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