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恋するフランス輸入菓子

昨日、横浜市内の主な輸入食品スーパーを周ってみて気づいたことがあります。それはフランスの輸入菓子を一堂に会したお店がなく、実は当店が神奈川県内でもフランス輸入菓子の分野では一番の品ぞろえではないかという点です。なぜこんなにもフランスの輸入菓子に惹かれるのか、魅力をまとめてみました。

フランス輸入菓子の特徴

1.パッケージがかわいい
2.小麦生産量がフランスは世界で5番目に多く日本に輸入されているお菓子は焼き菓子が多い
3.家族経営から大きくなったメーカーが多い
4.歴史が古い

1.パッケージがかわいい

フランスのシンボルであるエッフェル塔やノスタルジックな猫や子供のイラストが描かれていたりなどパッケージがとってもキュート。お値段がお手頃なのでちょっとしたプチプラプレゼントにも喜ばれます。

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2.小麦生産量がフランスは世界で5番目に多く日本に輸入されているお菓子は焼き菓子が多い

世界で一番小麦の生産量が多い国は1位 中国、2位 インド、3位 ロシア、4位 アメリカに次いでフランスは5位とさすがパンが主食の国。フランス国内の小麦生産農家は20万件を超え、製パン事業所=ブーランジェリーがない町はありません。主な生産地は南仏で、小麦の75%は輸出用なのだとか。
小麦専門業種組織 Inetercéréales の基準でいう「プレミアム」ないし「上級」に格付けされた小麦は高級小麦として高額で取引されています。
パンのほか、でんぷん、ビスケットに使われています。近年、ロシアの小麦粉の品質が上がり、価格も低価格なことから危機感を抱いたフランスの小麦市場はアルジェリアなどの北アフリカや日本をはじめとするアジアへの輸出に力を入れているそうです。
昔から小麦の生産が多いフランスで焼き菓子作りが盛んになることは想像に難くありません。
生菓子と違い、焼き菓子は保存がきくため流通がしやすく日本にもかわいいフランスの焼き菓子が入るようになりました。

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3.家族経営から大きくなったメーカーが多い

フランスのスーパーに並んでいるようなメジャーなメーカーも元々は家族経営の小さな工房から始まったパターンが多く見受けられます。

フランス人ならだれもが知っているサンミッシェルは1905年に創業。
Saint-Michel-Chef-Chef(サンミッシェル・シェフ・シェフ)という海に近い場所で、
パティシエ Joseph Grellier が焼いていた『ガレット』をパリからヴァカンスに来ていた女性たちに販売していたところ、
評判を呼び人気に火がついたのだとか。

素材は放し飼いの鶏の卵や地元産の小麦粉、ゲランドの塩など一つ一つ材料にこだわっているにもかかわらず
誰でも手が届くリーズナブルなお値段で提供していることから、今やフランス全土のみならず世界中へ輸出しています。

フランスの代表的なポテトチップスのメーカー、ブレッツ社も元々は家族経営から始まりました。
ブルターニュ地方のポンティヴィー盆地周辺にある200戸ののアグリキュルトール(農家)とパートナーシップを形成し、
無農薬、無防腐剤、遺伝子組み換えでないジャガイモを使い、バランスのとれた脂肪酸の栄養プロファイル製品として提供するため
ヒマワリ油で調理し、ゲラントの自然塩で仕上げています。

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4.歴史が古い

もともとフランスの焼き菓子はフランス王室と深い関りがあり、
イタリアやウイーンから政略結婚で嫁いできた他国のお姫様が自国のお気に入りの宮廷菓子職人をそのままフランスに同行させ、
フランス文化と融合した新しいお菓子が生まれたりしました。

例えば、16世紀にカトリーヌ・ド・メディシスがアンリ2世のもとへ輿入れする際にイタリアから持っていった菓子も古典的なマカロンの一つで、イタリアではアマレッティと呼ばれています。

オーストリア・ハプスブルク家からヴェルサイユ宮殿へ嫁いだマリー・アントワネットはもともと中世の修道院で作られていた素朴な味わいのマカロンに野生のラズベリーを詰めたのが今のカラフルなマカロンの原型となり宮廷内で流行したのだとか。
さらに1900年代、現代風にアレンジし今皆さんが目にするマカロンを開発したのがパリにある「ラデュレ」菓子店の経営者ピエール・デフォンテーヌといわれています。
(諸説あるので真偽は定かではありません)
フランス・アルザス地方の名産・クグロフがフランス中で有名になったのもマリー・アントワネットが大好きなお菓子として全国に広まったという説もあります。

マリー・アントワネットの戴冠式の際に献上されたとされる「フォシェ」は1756年創業。フランス・シャンパーニュ地方・ランスの老舗菓子店で白ワインやシャンパンに浸して食べるビスキュイロゼは何百年たった今でもフランスのお土産として大人気です。

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まとめ

フランスの輸入菓子は大量生産であるにもかかわらず、上記の理由からパッケージやお菓子のテイストにどこか温かみを感じます。
お菓子自体のデザインも伝統を重んじて創業当時の刻印が復刻されていたり、伝統技法をつらぬいていたり、お皿に並べただけでどこかほっこりするようなかわいさも魅力の一つではないかと思います。
フランスに行かずとも横浜山手でフランスの輸入菓子が食べ比べできますのでぜひお試しください。

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▼フランスのかわいい輸入菓子通販

https://www.ukfrenchstore.com/shopbrand/ct132/


参照記事

▼マカロン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%B3

▼外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/wheat.html

▼マリー・アントワネットの食したスイーツを再現せよ!|NHK「グレーテルのかまど」連動特別企画
https://courrier.jp/columns/80637/

▼アルカン
https://www.arcane.co.jp/

▼宝商事
http://www.tskk.co.jp/products/1997.html


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