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ミンさんはミャンマー最強カレー”チェターヒン”を広めたい【萩の湯】
先日紹介した
東京は鶯谷にあります、
マイホーム銭湯の萩の湯さん。
実は、この銭湯には
常連客の心をガッツリ掴む
仕組みがある。
会ったこともないオーナーと
心がつながる仕組み。
それが月刊、萩の湯だよりだ。
萩の湯のオーナーが
その月のイベントと
最近思うことをつらつら書いて
いらっしゃるのだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/91034715/picture_pc_1afa01cbe50ac45a1bcd6affc6ecab80.png?width=1200)
時にはそれは、
数学の話だったり
株式投資の話だったり
いかに銭湯業界は古い慣習
に縛られているかなどなど
オーナーの頭の中が
垣間みえて面白いのだ。
このラミネート加工された
萩の湯だよりが
43度ぐらいはあろう熱湯の壁に
貼り付けてあるので
熱さの気を紛らわすために
ヒイヒイ息を吐きながら読むのだ。
そんな萩の湯だよりに、
半年ほど前に
大型アップデートが行われた。
オーナーが書く萩の湯便りに加えて、
萩の湯で働いている方々が書いた
手書きの萩の湯だよりも
発行されるようになったのだ。
ポイントは、手書きである。
5-6人がB5くらいの紙に
ビチビチに自分の趣味とかを
書いてあるのだ。
小学校新聞ですか!?
と思うくらいに
手書き文字がビチビチに書いてある。
たとえば好きなバンドマンが
銭湯に来てくれたとか
網バスケットは水が滴るから
やめてほしいとか
いい男が銭湯に来るから
彼氏になってほしいとか
これがビチビチに書いてある。
さすがにこれを真剣に読み始めると
熱湯風呂で倒れてしまう情報量なのだ。
しかし、常連からすると
大量の手書きの文字をじっくり読むことは
いい暇つぶしにもなる。
やっぱり、オーナーさんは
わかってやっているのだ。
そんな中に、
私がおもわず初めてみたとき
ゲラゲラ爆笑してしまったのが
ミャンマー出身ミンさんの投稿である。
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お分かりだろうか。
ミンさんは何を思ったか、
ここにミャンマー料理の
レシピをビチビチに書くことにしたのだ。
ミンさんはこのギュウギュウのスペースを有効活用するために、
「こんにちは!!!ミンです😈」
と挨拶もあしばやに
すぐレシピを書き始めたのだ。
これには、エピソードトークを期待している読者の、斜め上をいく斬新さがある。
そして舌を巻くのが
ミンさんの日本語力である。
海外の友達が多い僕だからこそわかるけど、
中国以外の方が
漢字を自由に書きこなすって
本当に努力の賜物なのだ。
ぼくはこれを読んで笑い転げた後、
熱湯風呂のように熱い、
ミンさんのバトンを受け取った気がした。
ミンさんのチキンカーレ(原文ママ)を
作らなければいけないというバトンを!
だけどミンさんのレシピは
ハードルが高かった。
材料
①骨付き鶏肉1羽
...
おいおい。
鶏肉の単位がgじゃないのかい。
1羽なのかい。
いや、1羽ってどこに売ってるんだよ。
僕の心はくじかれた。
次の日、僕は萩の湯に行った。
ミンさんに話しかける。
「鶏肉1羽ってどこに売ってるの?」
「あー、どこでも売ってるよ!肉のハナマサにも売ってるし、業務スーパーにも売ってるし」
「確かに、業務用のスーパーなら売ってるのか、、でも、骨付き肉じゃなきゃダメ?」
「やっぱダメだね、美味しくないね」
骨付き鶏肉はミンさんのこだわりだ。
そう、今、相撲ライターの西尾さんの開催中のタグがぴったりなのだ。
そこで、そのこだわりを貫くべく
彼女にも相談したところ、
近所のスーパーで
カット済みの骨付き鶏肉を
買っておいてくれた。
よし、あとは
ミンさんのレシピのように
シンプルに行こう。
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一口、パクリ。
玉ねぎの甘みと
スパイスの刺激がガツンとくる。
お肉をむしゃむしゃ食べる。
骨付き肉は確かに、
旨味が濃厚だ。
ミンさん、確かに美味しかったよ!
今度、そう伝えよう。