見出し画像

Tiglon Partners 社員インタビュー エグゼクティブディレクター 原田亮

Tiglon Partnersの社員インタビューシリーズ。
9回目の今回は、エグゼクティブディレクター原田亮のインタビューをお届けします。大手日系銀行でのトレーダー経験、その後大手外資系証券会社数社でトレーダー、ストラクチャラー、営業等を経て人材業界に転身した原田。これまでの経験、人材業界への転身の背景、コンサルタントとしての採用・転職支援事例、Tiglon Partners入社後の現在のチャレンジやこれからのビジョンについて語ってもらいました。


Tiglon Partnersでの仕事

現在の仕事、担当領域について

ー現在原田さんが担当されているお仕事を教えてください

コンサルタントとして、金融業界の中でも特にグローバルマーケットやアセットマネジメントの領域を中心に担当しています。銀行や証券会社の市場部門をはじめ、クオンツやリスク管理、バックオフィス関連業務、RM等のポジションも含め、担当する金融機関の持つ、幅広い業務領域をカバーしています。

人材業界に足を踏み入れた理由

日系外資金融機関で約20年のフロントでのキャリアを経て、人材業界へ

ー以前は、日系および外資の大手金融機関のフロントで長くお仕事をされていたと伺っています。どんなご経験をされてこられたのか、また人材業界への転身にはどんな想いや背景があったのか、お聞かせいただけますか

大学卒業後、現在の三菱UFJ銀行の母体の一つである東海銀行へ入行、梅田支店での法人営業を経て市場部門へと異動となり、通貨オプションのトレーダーになりました。その後、ロンドン現法でのFinancial Enginner研修や東海銀行と三和銀行合併時の市場部門統合PT等を経て、合併後のUFJ銀行では天候デリバティブのトレーダーを経験しました。その後は外資系金融機関に転じ、バークレイズ銀行やCitigroup、ANZで、通貨オプション・トレーダー、為替ストラクチャーラー、為替営業などに従事、リスクソリューション部長や営業部長などを歴任しました。通算すると20年ほどマーケットのフロントで仕事をしてきました。

市場部門での仕事は非常にやりがいがあった一方で、年々マーケットが変化し、競争環境がより厳しくなってきていることも実感する中で、マーケットのフロントでの仕事は50歳位までかなと、漠然と自分の中で考え始めていた矢先、48歳の時に網膜剥離で緊急入院することとなりました。
予定していた50歳よりも少し早くはなりましたが、これを機に心機一転、新たな業界で仕事をしようと、眼の療養をしながら転職活動をはじめることになりました。

転職支援のプラットフォームに登録したところ、いくつかの企業からスカウトの連絡をいただいた会社のひとつが、前職の人材紹介会社でした。金融業界に強みを持つ会社で、これまでの業務経験が活かせると感じたこと、また自分自身もこれまでの採用や転職でヘッドハンターの方々と接する機会も多かった事から、人材紹介会社でのコンサルタントの仕事がイメージしやすかったこともあり、この業界で仕事をはじめようと決意しました。

印象に残っている転職支援

ーこれまで原田さんがされた転職支援で、印象に残っている事例についてお聞かせいただけますでしょうか

直近での事例としてひとつ挙げられるのは、大手日系証券会社のクオンツのポジションでのご支援です。クライアント企業とは前職に所属していた3年程前にご縁をいただき、採用のご支援がはじまりましたが、本ポジションにフィットする人材がマーケットに少ないこともあり、なかなかご支援ができない状況が続いていました。そんな中、大手日系シンクタンクでデータサイエンティストをされていた人材をヘッドハントすることができ、昨年末に無事に内定・ご転職が決まりました。苦労したポジションであった分、クライアント企業からも非常に喜んでいただき、信頼関係が深まりました。

この事例のように、クライアント企業側の要望をベースに人材サーチを行うことはもちろんですが、採用ポジションの有無に関わらず、ご縁をいただいた候補者のご経歴と希望をベースにクライアント企業側に提案をし、採用に至るケースもあります。

実際にあった事例として印象に残っているのは、日系大手事業会社で企画系のお仕事をしていた20代後半の候補者の方を、希望されていたディーラーポジションにご支援をさせて頂いた事例です。全くの未経験から金融機関、特にディーラーのような市場部門のフロントのポジションに転職できるケースは決して多くありません。一方で、候補者ご本人が理系の修士卒で数理的素養があったことや、自ら証券アナリストの資格を取得するなど強い意欲を持たれていたことが、企業側に評価してもらえたことで、日系大手信託銀行のディーラーポジションでの内定に繋がりました。
また、システムエンジニアとして仕事をしていた20代後半の男性をFX会社のトレーダーにご支援をさせていただいたケースもありました。この方は、大学在学中に個人投資家として活動をされており、個人投資家としてのしっかりとしたトラックレコードもお持ちでした。お話ししたところ、トレーディング収益が出ていることはもちろんのこと、マーケットへの見方もユニークで、この方であればトレーダーとして活躍できそうだというイメージが湧いたことで、採用企業側に提案し、内定に至りました。

仕事のやりがい

ー原田さんご自身、現在のお仕事でやりがいを感じるのはどんな場面でしょうか

先ほどの事例にもありましたが、ご依頼をいただいているクライアント企業担当者と日々リレーションシップを構築しながら、先方が求めている人材を無事にご紹介が決まった時にはやはり達成感がありますね。ひとつひとつのプロセスは非常に地味ですが、地道な仕事の積み重ねで、クライアント企業との信頼関係が深まっていくことに喜びを感じます。

また、先ほど例に挙げたような業界未経験からの、マーケットのフロントポジションへの転職が決まった候補者の方々のような事例は、候補者の方の夢の実現をサポート出来た事や、私自身が市場部門で仕事をしてきた経験値や嗅覚がダイレクトに活かせたという意味で、より深くやりがいを感じられる事例でした。

タイグロンパートナーズで働く魅力

コンサルタントの価値観が尊重される環境

ー原田さんがタイグロンパートナーズを選んだ理由はどんな点にありますか

タイグロンパートナーズは、もともと金融業界を専門にしたエグゼクティブサーチからはじまった会社であり、私自身の金融業界での経験や、前職での金融業界での転職支援経験が活かせると感じた他、個々のコンサルタントが持つ専門性の高さや、業界知識などを会社の強みとする価値観を共有し、それを尊重していると感じたことが、タイグロンパートナーズへの入社を決めた大きな理由です。
大手人材会社では売り上げを追うあまり、質より量に走りがちで、数的な拡大を求めて、本質的とは思えないKPI管理、KPIが独り歩きした結果、無駄な応募や応募勧奨が横行する傾向があります。タイグロンパートナーズでは、コンサルタントの裁量が大きく、仕事の進め方は、個々のコンサルタントに任せられており、コンサルタントの価値観が尊重される点も魅力と感じています。

現在のチャレンジとこれから

ー会社として、また原田さんとして、現在のチャレンジはどんなところにあると感じていらっしゃいますか

私個人のチャレンジとしては、もうまもなく入社して1年が経つということもあり、とにかく足元の実績を積み上げることに集中している状況です。前職と環境が変わったこともあり、新たな環境での自分自身のベストプラクティスを見出すことに試行錯誤してきた1年でしたが、うまくいったこと、そうではなかったことを振り返りながら、試行錯誤を重ね、現在の環境でのベストプラクティスがようやく形となり始めているところです。

また会社としてのチャレンジとしては、人員の拡大と共に、大規模なシステム改修やマーケティング施策など、さまざまなプロジェクトが進んでいます。もともと金融業界に特化した、小規模なエグゼクティブサーチファームだったこともあり、データの共有方法や、システム面では遅れた部分もありましたが、そうした部分の改革が進んでいます。
大手人材紹介会社で高い実績を積み上げてきたコンサルタントも数多く所属しているので、皆で意見を出し合いながら、より効率的で、成果を出しやすい環境をつくっていくことにも、貢献できたらと考えています。

ー最後に、原田さんのこれからのビジョンを聞かせてください

専門性の高いコンサルタントが、その専門性を活かして、採用企業の真のニーズをくみ取り、企業の必要とする人材の採用に貢献する。求職者の夢の実現に向けた、現実的なアプローチや、キャリアパスを提示し、夢の実現のサポートをする、といった価値を、コンサルタントとして、自身が担当する採用企業や求職者に対して提供出来ればと考えています。
また、こういった目的や価値観を共有するタイグロンパートナーズの成長や、若いコンサルタントの成長をサポートすることで、より多くの採用企業や求職者に貢献できればと考えています。

インタビュー実施:2024年3月


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?