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確定拠出年金のポータビリティ性:移動する働き手に適した退職金制度のススメ

日本の退職金が年々減っているというニュースをよく見ます。
なぜ減っているのかは諸事情があるのでしょう。

私は、昨年定年退職時に退職金を頂きました。
世間でいう大卒平均よりもかなり少ない金額でした。

少ない理由は、明確です。 私は転職組なんです。
大卒で、某企業に入社し約9年務めてから、今の会社に転職しました。
今の会社では、約27年務めました。

会社により退職金の算出システムは、異なるとは思いますが、どこも長く務めた人の金額が多くなる事が多いと思います。
私の退職金が平均よりも少なかったのは、勤続年数が大卒でフルに務めた人よりも少なかったのが要因ですね。

もし大卒からずっと努めていたとしたら、世間で云う平均的な金額を頂けてたと思います。

でも、最初の会社を退職した時にも、退職金を頂いたんでしょ?
って考える人も多いかと思います。

はい、確かに最初の会社でも9年務めた分の退職金を頂いています。
でも、当時頂いた退職金は、たった30万ですよ。

現在の退職金システムは、一つの企業に長く務めていた人が得をするシステムです。
自身のスキルアップのために転職をすると、都度退職金が減るシステムは適切でないと思います。

そう考えると、確定拠出年金はリーズナブルなシステムと思います。
転職しても確定拠出年金は、持ち運び可能なので継続して貯めていく事ができます。

転職回数や一つの企業に勤務した年数に因らずに公平に退職金を運用できますよね。

これからは企業も終身雇用を取りやめるでしょうし、転職を繰り返すのも一般的になるでしょう。
そうなると、今までの退職金システムでは公平性を保てません。

全ての企業が確定拠出年金の様なポータビリティがある退職金システムに移行すべきでしょうねぇ。

現在の退職金システムは、他にも退職所得控除がリセットされてしまうなどの弊害もあります。
それらは次回書いてみようと思います。


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