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植物を育てて鑑賞する事を趣味にして一年ちょっと経った話

植物が好きになった。
詳しく言うと2022年の7月くらいに
よくお世話になっているバーのオーナーに
ビカクシダとかオスピナエとか言う名前の植物をいただいた事がきっかけである、
きっかけというか人生が一片したようなY字路(裏道)感じだった(今振り返ると)

植物というと、お花というイメージが非常に強くて、その植物の草姿自体を楽しむ
という事がそもそも今まで持っていなかった考えで、色々と調べていくうちにその魅力的な姿・形・色・習性に取り憑かれて
気がつけば一方的な執念みたいな気持ちになって植物を集め出していた。

元来、執念の塊みたいな性格なので、一度ハマったり何か好きなものが出来ると、他人が何と言おうと自分をどう客観的に見つめようと、やるとこまで[1人で]やっちゃおうという面倒な習性が僕にはある。
しかも、誰かに手を差し出されたりすると跳ね除けはしないし素直に手は借りるし感謝の気持ちもあるが、なんか釈然としなくて独りよがり1人でやりきりたくなるのだ
我ながら面倒だ。

集め出していくうちに、気になる場所は全て足を運んだ。
家の付近20キロ以内ぐらいのホームセンターの観葉植物売り場から
個人店の園芸店、専門店、
オークションやフリマアプリも毎日、目が悪くなるほど見つめ続けて、
そのうち図鑑みたいな本も買って持ち歩き、
リュックの中でボロボロになるまで読んでいた。

通称ホヘン本

特にハマった凝った
というか
ハマり散らかしながらズブズブと沼に肩まで浸かり、ただ一点常に凝してるのが
ブロメリアというパイナップルの仲間的植物だった。
ティランジア
ビルベルギア
ネオレゲリア
ホヘンベルギア
クリプタンサス
ディッキア
カトプシス...etc
名前をただ連ねても意味はないけど。

そして、昨年(2023年)の2月頃、
とある機会で福岡の蘭展に行く機会があり、そこから執念が本格的に具現化したと言っても過言ではない。

平田ナーセリー小戸店の蘭展の様子
蘭展に行ったのに蘭にはこの頃はまだ興味は出なかった

僕が欲しいと思っていた
ブロメリアは園芸店であまり多くは見かけない
マニアックな植物が多くいつも残念に思っていたが、
この蘭展はspecies nurseryというブロメリアが好きな人なら誰もが知ってるであろう、専門店が出展していた。
そして、ブロメリアの色んな書籍を漁る内に、ずっとお会いしたかったspecies nursery代表の藤川さんとお会いして話す事ができたのだ。

まだ今より更に未熟な上、
『憧れ』という名の頭でっかちな知識しかもっていなかった僕はその当時、藤川さんとどんな話をしたかはあまり覚えていない。
(初めて購入したBillbergia 'Casa Blanca'の事と、ケープバルブのハエマンサスかマッソニアあたりの事を教えてもらったように思う)
ずっと欲しかったけど廃盤になっていた
ティランジア・エアプランツ栽培図鑑の在庫ありませんか?と尋ねたところ
今年4月か5月ぐらいにその本の最新版が出るからと、にこやかに教えていただき、
福岡から帰った後、
その本が出るのを心待ちにしていた。

Billbergia `Casablanca'
Tillandsia streptphylla
最新版として再販されたティランジア図鑑
追加購入した、藤川さんのWorld Plants Report


こっそりと情熱は沸るばかりだった。

そんなことあんなことこんなことで
植物を始めてから1年が経ち、来る猛暑酷暑
に襲いくるコガネムシ。
住んでる地域の日替わり暴風&ゲリラ豪雨と相まって、僕の植物ベランダ戦期(1年目)がはじまるのだけどそれはまた別のお話。

植物が趣味になり、
植物を生業とする方々にたくさん出会わせていただき、同じ趣味として楽しむ方々とも知り合えて、
昨年1年間はあっという間で怒涛だった。

そんな事があり、前置きが長くなったのだけど、
植物が趣味になって変わった事、ルーティンなどを挙げていくと。

変わった事 第5位
気温と湿度に敏感になった。
春・秋は良いものの、夏と冬は
本当に気になる、というか肌でいっそう意識して感じるようになった。これも多分執念。
湿度大切なのでお陰様で植物と同居している私たち人間も乾燥する事がなくなって風邪を今の所引いていない。
あと、エアコンは新しい方が電気代を圧迫しない

変わった事 第4位
仕事が終わると家に直帰することが多くなった。
本当は放置してるぐらいが植物にとって良いと思うんだけど、新芽が出たり子株吹いたり花序が上がってくるとつい気になって、
気がついたら飲み会を断って直帰して植物たちの世話焼き。
年末になって、やっと、親バカならぬ植バカから抜けてきた(と自覚している)
ので結構放置している。
直帰して姿を愛でたり写真撮ったりはしている。
以前みたいに悦に浸って家事がおざなりになる
みたいなことも無くなった。

変わった事 第3位
日照時間に敏感になる。
前述した気温湿度もそうだが、それよりも
とにかく日が出てる時間や日の向きについて考える様になった。
夏至を超えて、だんだんと陽が短くなり、
仕事が帰る16時半にはすでに薄暗くなり、
朝は仕事に出る5時は真っ暗。
寒くて室内に取り込んでる植物たちが本当に光合成出来ているのか不安になるレベルだった。
休みの日にそこら辺は窓際など微調整して、当たらないところはLEDライトで補った。
人生で冬至を迎える日がこんなに待ち遠しいと思った年は2023年が最初で最後だろう。
少しずつ、陽が長くなっている。
詩人ウィリアムブレイクのThe Springという詩に描かれた春の喜びが今年は一層感じられそうだ。
春までまだ長いけど。

変わった事 第2位
カメラのモチベーションが上がった。
植物を撮らせていただく機会が増えたりなんだりして、鎮火してはいなかったけど、燻っていたカメラの熱が再燃してる感じ。
過去の自分に云われてみれば、初個展やった時だって、植物をテーマにしてたのだから、そりゃねという。原点回帰とかいう大それたものではないけど、やはり綺麗なものを撮ることが好きなんだね。僕は。

変わった事 第1位
一位というか、ランクインとかいう話ではないと思うんだけど、交流が広がった。
これは自分の力では全く無くて、恐れ有難い事に完全に他力だけど、
まるで昔からの仲間の様に初対面の方でも気さくに声をかけていただいて、人見知り柱の僕でも居やすく、感謝。
余りにも書けることが多すぎるのでいつかまた文章として書き連ねるかもしれない。

良悪、動かざること山の如しな僕だけど、
流動する一年でどちらかと言えば能動的に動くことが出来た昨年間だった。

年明け早々に、ダイエット戦記を始めたので、
痩せたらもっと能動的になるから、その事もいつか記事にしよう。

執念のエピグラフからモノローグ
植物は今年もきっと多忙ではなくいそがしい

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