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サンデル先生の「正義」の授業EPS9-1〜積極的格差是正措置〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第17回:EPS 9-1(前半)
Arguing Affirmative Action(積極的格差是正措置)
今回のは熱すぎるんでちょっと長いです。。。
「正義論」(1971)の著者、ロールズの定義する
「道徳的功績(Moral desert)」と「正当な期待に対する資格(Entitlement to legiti
サンデル先生の「正義」の授業EPS8-2〜もらって当然?〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を(大体)週2回のペースでアップします。
第16回:EPS8-2(後半)
What Do We Deserve?(もらって当然?)
後半24:24~
前回、この講義の出席者(ハーバードの学生=未来の成功者)の75~80%が第一子だった事を確認した。(第一子として生まれるかどうかは個人の努力などでなく、全くの偶然)
収入、富、機会などの公平な配分につ
サンデル先生の「正義」の授業EPS8-1〜公平なスタートラインとは?〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を(大体)週2回のペースでアップします。
第15回:EPS8-1(前半)
What's a Fair Start?(公平なスタートラインとは?)
富と収入の再配分について。
前回からのジョン・ロールズの論を展開して行く。
おさらい。
正義の原則は架空の契約(hypothetical contract)から導き出されるべきもので、それは「無知のヴェ
サンデル先生の「正義」の授業EPS7-2〜契約の力〜
第14回:EPS7-2(後半)
A Deal Is A Deal(契約の力)
後半 22:35~
法律=社会的契約に関しての、カントの意見。
正義を体現する法を作るなら、部屋に集まった人々が一斉に契約に同意する、と言うような通常の契約ではできない。実際の人々には個々違った価値観や目的があるし、契約をより自分に有利に通す力の差や知っている情報の差も存在する。
カントは契約主義者であるが、契
サンデル先生の「正義」の授業EPS7-1〜嘘のススメ〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第13回:EPS 7-1(前半)
A Lesson In Lying(嘘のススメ)
イマニュエル・カント、第3回目。
前回までの要点を生徒が分かっているか質問する。
カントの道徳法則では道徳的な行動の動機は義務でなければならない。同時に個人は自律的でなければならないと言う。
義務と自律性は相反性があるように見えるが
サンデル先生の「正義」の授業EPS6-2〜道徳の最大原理〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第12回:EPS6-2(後半)
The Supreme Principle of Morality(道徳の最大原理)
後半 28:45~
はい!今週でカントを理解しちゃいましょう。と軽やかに先生。
前回から始まったイマニュエル・カント。宿題の「人倫の形而上学の基礎づけ(The Groundwork for the
サンデル先生の「正義」の授業EPS6-1〜大切なのは動機だよ〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第11回:EPS 6-1(前半)
Mind Your Motive(大切なのは動機だよ)
遂に来ましたここからはイマヌエル・カント。
(*ここまでやっといて今言いますが、私はこのコースでこれまで宿題として出てる本を全く読んでいません。キッパリ。ここから何回かのベースになっているカントの「人倫の形而上学の基礎づけ」も英
サンデル先生の「正義」の授業EPS5-2〜母親の権利、売ります〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第10回:EPS 5-2(後半)
For Sale: Motherhood(母親の権利、売ります)
後半 27:25~
前回は、兵役の分配を自由市場で解決しようとした南北戦争の制度を見た。人間の生殖の分野での自由市場の意味を考える。
ハーバードの学生新聞に時々卵子提供の募集がある。賢く、運動ができて、身長177cm
サンデル先生の「正義」の授業EPS5-1〜雇われ兵士〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第9回:EPS 5-1(前半)
Hired Guns(雇われ兵士)
正義-EPS5-1
Hired Guns (雇われ兵士)
前回までのおさらい。
ジョン・ロックの主張では民主的に選ばれた政府には徴税をする権利がある、と言う事だった。私有財産は自然権の一つではあるものの、社会で暮らす限り個人は政府の自然権への介入
サンデル先生の「正義」の授業EPS4-2〜同意〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第8回:EPS 4-2(後半)
Consenting Adults (同意)
後半 25:45~
前回からのジョン・ロック。
政府や国がやって来る前の自然状態(state of nature)から私たちには自然権(命、自由、財産)がある。その財産には土地も含む。
彼の主張の大きな2点のうちの一つは私有財産。
も
サンデル先生の「正義」の授業EPS4-1〜この土地は私の土地〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第7回:EPS 4-1(前半)
This Land Is My Land(この土地は私の土地)
前回学んだリバタリアニアニズムの根幹である自己所有権の理念の生みの親、ジョン・ロックの主張を学ぶ。
米国独立宣言冒頭でトーマス・ジェファーソンは、全ての人間は平等に作られており、人には不可譲不可侵の自然権が備わっているとし
サンデル先生の「正義」の授業EPS3-2〜私を所有するのは誰?〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第6回:EPS 3-2(後半)
Who Owns Me? (私を所有するのは誰?)
後半27:30~
前回からリバタリアンについて学んでいます。富の分配のための徴税に反対する主張。富の分配とは例えば自然災害の被害者の救済も含む。
ミルトン・フリードマン(リバタリアン経済学者の代表格)は政府の個人資産への介入を全否定
サンデル先生の「正義」の授業EPS3-1〜選択の自由〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第5回:EPS 3-1(前半)
Free To Choose (選択の自由)
前回の授業で、功利主義の改正を試みたジョン・スチュワート・ミルの
A: 功利主義でプラス点となる快楽(pleasure)に質的な高低があるという主張
B: 正義や権利についての見解
を見てきた。
クラスの生徒は大多数シンプソンズが「好
サンデル先生の「正義」の授業EPS2-2〜快楽の測り方〜
12EPS(各EPS前・後半)の全24回を週2回のペースでアップします。
第4回:EPS 2-2(後半)
How To Measure Pleasure(快楽の測り方)
後半。24:40~
ベンサムの功利主義について。前回からの続き。
「一人殺して五人助かるならそうした方がいい。」
人間は快楽と痛みに支配されている。快楽を正、痛みを負で計算し、コミュニティーの快楽が最大になるような行い