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スタートアップ新卒1年目の仕事の振り返りと2年目に向けて。

1年どうだった?

新卒1年目が終わった。1年間どうだっただろうか?意外とパッと感想は出て来ない。

楽しかった?辛かった?意外と変わらなかった?

楽しかったとは思う。すごく色んな人にお世話になったし、すごく色々な経験ができた。辛いことはあったけど、辛かったなという印象も残っていない。

半年以上インターンしていた会社にそのまま就職したけど、明らかにやれたこと、意識は変わった。

初っ端から炎上案件の発注を担当

オンボーディングがまともにない中で1週間で実務に投入された。社内システム、プロダクトの使い方が全然わからずとても苦労した。

必死に既存社員の人捕まえて、少しずつキャッチアップしていたが、受注から加工会社の選定、見積依頼、見積回収、発注、納品、会計処理までのオペレーションとシステムが複雑で、全体像を捉えるのに数ヶ月かかった。

最初の1カ月ほどは既存社員から一部巻き取る形でオペレーションを担い、その後は理解がままならないまま、社内で最も炎上することとなる案件の発注を担当することとなった。

担当することとなったのは数千万円規模の案件で、品質もコストも納期も全て難しい案件だった。
オペレーションや専門知識が分からない中、なんとかサプライヤー様と交渉しながらギリギリで発注することができた。

何もわからない中、必死に図面を読んで、数十社の加工会社に自分で電話をかけて品質や価格、納期の交渉を行った。それらが全て厳しい案件だったので、交渉は大変だったし、コストのとりまとめや分析は初めてのことで苦労した。

しかし、発注後の納品対応では遥かに大変なことが起きた。

毎日がトラブル続きの炎上案件を1人で対応

発注した案件の納品は1年目の夏。

会社史上初めての在庫ある案件で、一括で納品される製品、分納で納品される製品を異なる出荷タイミングで管理するというただでさえ大変な状況だった。
そしてその大変な状況の中、大量に製品の不良が発生した。

顧客とサプライヤーと社内とのコミュニケーションを1人で行いながら受入と出荷対応、製品の不具合対応を行うのはかなりハードだった。

数千万円分の製品の納品を物流拠点で受け入れ、在庫に仕分ける作業を突貫システムを活用して行い、数名を指揮しながら作業をフロー化していた。

製品は2次工程があるものがあり、入出荷の出入れも激しかったので、きちんとデータ管理しながら在庫の仕分けをするのにとても苦労した。

同時並行で検査から挙がってくる大量の不良製品の対応判断、修正や再製作の依頼連携も数人で行っていて時間はいくらあっても足りなかった。

本来であれば社内の品質部署の人や上長もいるはずだったのだが、社内異動が激しく優先順位を上げてもらえず、1人で対応することとなった。

品質不良トラブル、納期トラブルを顧客、サプライヤー、社内と連携するのもかなり大変だった。

顧客折衝、特定顧客の案件全体の統括を担当

1年目の夏、上記の案件を進めながら更に追加でミッションが増えた。

発注、生産管理など部分的な業務を担っていたところから、特定領域の顧客折衝から受注対応、品質保証、価格交渉、納品、会計処理まで全てを1人でリードすることとなった。

顧客訪問には3回目から1人で行き、月次数千万円分の案件を受注して案件推進を始めた。
(こちらの案件に本格的に本腰を入れる頃には最初の炎上案件対応は終わった。)

案件の図面の仕様を擦り合わせて、それぞれの製品をどの加工会社で製作するか決めて加工会社に依頼/交渉し、コスト管理、会計報告、受発注オペレーション体制の構築、サプライチェーン構築、生産管理、納品管理までを行った。

これらの業務はそれまで専門性があって歴も長い社員複数名が分担で行っていたのを社員私1名でやるようになったので、正直大変だったしトラブルもかなり起きた。
自分の責任領域も増えたし、会計に関するトラブルにもなりやすいポジションだったので緊張感があった。

秋ごろからはアルバイトメンバーが複数人チームに入り、別の社員も入って品質改善やオペレーション改善の仕組みづくりも同時並行で進めた。

さらに途中、兼務で大規模プロジェクトの発注対応で大量の短納期製品を大量のSPさんとひたすら交渉しながら難易度の高い発注管理を行うこともやった。

社内のメインのビジネスモデルのフローを一通り経験した。

事業開発チームに異動

月次数億円規模の新規事業領域を生み出すための仮説検証を回すチームに異動した。

できあがったばかりの組織でチームの立ち上げから入ることができた。

チーム内で同じロールを担う人達はトヨタで10年活躍してきた人やリクルートからベンチャーCOO経て来た人とか経験ある人ばかりだった。

最初は社歴がやや長めの自分が活躍できる領域をスポットで見つけながら機動的に動いた。

他部署を巻き込んだ案件推進など徐々にできるようになっていったり、担当領域攻略のためのイシュー分解して目標設定をしたり、週次で担当顧客のチームのプランニング/推進をできるようになった。

改めて、1年振り返ってどう?

結構色んな経験はできたし、裁量権も与えてもらえた。

1年で組織の人数が2倍以上、売上も数倍になっていく過程でこのような経験をできたのも良かったと思う。

ただ、できるようになったこと、できたことの裏で挫折も大量にした。

全然できないな、悔しいなという思いもたくさんした。

正直、未だまだやれると思っているし、もっと悔しいと思って無我夢中に進みたい。

目指していた山は思いの外高かったけど、それになかなか気づけなかった。

負けたくないという気持ち、悔しい気持ちは確かにある。

2年目したいことは?

2年目にしたいことはなんだろう。

今の自分がしたいことは?何を目指している?今の自分には何が足りない?

1つ目に、すごくわかりやすく達成したい目標は海外事業立ち上げ

元々グローバルで働く経験をしたくて会社を選んだ。世界中どこでも働けるようになりたし、どこでも自分で何かを生み出せるようになりたい。

2年目の後半に必ず海外に行きたい。そして海外拠点の立ち上げを行いたい。

2つ目に思いつくのは顧客と折衝/交渉をしながら、顧客に価値を届けること

既存顧客と折衝/交渉しながら会社の既存サービスの価値を提供することはできるようになってきた。

しかし、新規顧客への価値提供領域を模索しながら、折衝/交渉を行い、実際に顧客価値を提供できるようなサービスを立ち上げることはできていない。

ここは明確に伸ばしたいポイント。

3つ目に挙げるとするのであれば、組織をモチベートすること、組織に変革を起こすこと

組織を、チームを推進することも、変革することも難しい。

2つあって、シンプルにチームをモチベートしたり、推進したりできるようになりたいのと、ときに考え方/やり方そのものを変えて状況を打開するような”変革”を起こせるようになりたい。

人に関心はある方だし、繋がりとかそういうものへの意識は比較的強いほうだと思う。※繋がりといってもコミュニティとしての繋がりというよりも個々の信頼などの繋がり。

そういうものを最大化するのは比較的得意な方だし、最後の方とかも少しわかり始めてきた。リーダーとしてチームをモチベートしていきたい。

そして1年目、改善はたくさんできたが、”変革”はなかなか起こせなかった。

新しいものをどんどん生み出していきたいし、変革もどんどん起こしていきたい。

どうすれば変革を起こせる人になれるかという軸は考えていたようであまり考えられていなかった。

ここは2年目、明確に意識していきたい。


以上。



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