ファーストキャリアにおける、スタートアップと大企業
就職に対する自分の選択
「どんなことをしたいか」、「どんな人と働きたいか」、「どのような働き方をしたいか」を考えた。
スタートアップで働くことが今の自分にとっては、ためになるのでは、という仮説があるので考察する。
※今の自分とは、専門スキルではなく、いわゆる総合職やビジネスサイドに当たる就職を志す自分
大企業との比較
スタートアップで働くことを考えるに当たって、一番意識するのは大企業に行くキャリアだ。
大企業に行くメリットとしては、
「整った環境で、ある程度”スキル”と言われるものを身につけることができること」や、「転職や起業の際に、その会社にいたというネームバリューを利用できること」
が主に挙げられる。
大企業の”整った環境”とは?
まず、世間で言われる”整った環境”とは何か考える
スタートアップでは規模にもよるが、仕事が無秩序に発生してメンバーは自分の領域に限らずさまざまな仕事を担当する。
入ったらすぐに仕事を割り振られるため、手厚く周りの人に教えて貰えることを前提としていなく、自分で考えなくてはいけないことも多い。
大企業には部門で別れていて、役職があるなど明確できちんとした組織図があるので、一定の秩序を守って仕事をすることになる。
研修期間も設けられていることが多く、手厚い教育を受けられる。
特に日系はポテンシャル採用であるため、初めから即戦力としてハードに働くことは前提とされていない。
こう見ると、大企業では秩序があり、整った環境と言えるかもしれない。
では、
”スキル”を身につけることはできるのか?
ファーストキャリアを選ぶ際などビジネスにおいて、”スキル”という言葉はよく聞く。
わかりやすいのは、プログラミングなどエンジニアスキル、公認会計士などのファイナンススキル、消費財メーカーなどのマーケティングスキル、IT企業のWebマーケティングスキル、コンサルの課題解決スキルなどだろう。
こうしたスキルを体系的に教えて貰いながら仕事の中で実践できる環境はあるかもしれない。
では、
大企業で”スキル”を身につけることは本当に重要なのか?
大企業でスキルを学んで、(ベンチャーで働いて、)、起業する
というのは1つ上の世代や2つ上の世代ですごいと思われる、王道のキャリアだ。
大企業で学んだスキルが活きるところは様々なところで現れるだろう。
ファイナンスのスキルなどは特にわかりやすく活きる。
大企業の”スキル”はスタートアップで活きるのか
もちろん、活きる側面は上記に述べた通り多々ある。
しかし、大企業とスタートアップでは規模が違うし、求められる能力、働き方などもかなり異なる。
また、業種によってもどのような知識が必要か、どのような能力が求められるか、は変わる。
既に大企業の”スキル”を学んだ人が外に出てきている
上の世代で前述の王道キャリアを歩んだ人達は、大企業で社会に通用するスキルのエッセンスを吸収している。
大企業のエッセンスを吸収した優秀な人、魅力的な人がせっかくスタートアップにいるなら、
自分が関心ある領域で、尊敬できる人と働き、
彼らが得た大企業のスキルを吸収しながら、彼らの仕事を補ったり、彼らがしないことやできないことを探す中で自分の能力を高めることも、
自分が今後やっていきたいことに活かせるという意味で価値があると思う。
スキルのコモディティ化
また、大企業で身につけられる”スキル”を身につけた人は既に社会にたくさんいる。
彼らと同じことをしても彼らの背中には追い付かないし、彼らに面白いと思ってもらうのは困難だ。
やはり、スキルを身につけることを目標にして大企業に行くのは現在の日本社会においては得策とは言えない側面もあると思う。
わかりやすいスキルを身につけることを求めない
わかりやすいスキルを身につけることを目標にしようとしても、そのスキルを身につけている人は世の中にたくさんいるし、そのスキルにおいて驚異的に優秀な人もいる。
そうしたスキルを身につけることを目標にするのではなく、既にそうした従来から”スキル”として成り立っている”スキル”を身につけながらもプラスαで自分独自の強みを得ていくことで、上の世代の人達と肩を並べることもできるのかもしれない。
スキルを身につけることを目標にするのではなく、スキルを身につけるというのは大前提で、目標はあくまでも自分独自の経験を積むことに設定したほうが自分の市場価値の希少性は上がるし、より面白いと思われたり、魅力的だと思われる人間になれるのではないか、と思う。
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