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ペンギンの国のクジャクを読んで

最近とある記事を読み触発され「ペンギンの国のクジャク」という本を読みました。量的には1時間もかからず読めますが、多様化・多角化について改めて考えさせられるような内容でした。

この記事では簡単な物語の概要を説明し僕の意見を述べたいと思います。

概要

<組織の海>に浮かぶ<ペンギンの島>。
ペンギンはとても優秀で大きな権力を持っていた。そこで働けば人生バラ色。人生の勝者になったも同然だった。

だが<ペンギンの島>で成功するには一つ守らなければならないことがある。
それはペンギンらしく振る舞うこと。そりゃそうだろう?新入りが口出しなんてできない。「これがここのやり方だ」「成功したければ、私たちと同じようにしたまえ。」ペンギンたちは口をそろえてそう言った。

ある日ペンギンたちは優秀な鳥をスカウトした。
こいつはペンギンじゃない。でもペンギン流に仕込めば立派なペンギンになるだろう。こうして一匹のクジャクが<ペンギンの島>に渡った。

クジャクは自分の才能を生かし誰も考えつかないような素晴らしい提案をいくつもした。だがペンギンたちはよく思わなかった。「もっとペンギンらしくしろ。」クジャクはしばらくの間クジャクらしさを捨てて仕事をした。

ある日不満が爆発したクジャクは他にもスカウトされてやってきた鳥たちと作戦を立てた。行動しなきゃ環境は変わらない。それが分かったからだ。鳥たちは上司を褒めたり無知を装ったり、自分のアイディアをペンギンたちに吹き込ませた。

だがうまくいかなかった...

なぜならペンギンたちは変わろうとしなかったからだ。「むかしからそうやってきたんだ。」「君たちは目障りだ。出ていけ」とクジャクたちを<ペンギンの島>から追い出した。

クジャクは真っ先に<ペンギンの島>を出ていった。

なぜなら<チャンスの島>のうわさを聞いていたからだ。<チャンスの島>では個性を尊重し、知識を共有し、自分たちにあったスタイルで成功を手にできる。

そんな<チャンスの島>のモットーは以下の通り。

すぐれたものは大勢の中から生まれる

やがてクジャクたちは気づいた。<チャンスの国>それはすなわち、モノの受け止める心のあり方だということに。

新しいアイディアに対するオープンさ
聞く耳を持つこと
学習意欲を持つこと
成長を望むこと
柔軟性をもって変化に対応すること

クジャクはものの見方を変え、自分の気持ちに正直に生きる。みんな自分自身でいいのだ。そこに<チャンスの国>は生まれるということに気づいた。

感想

多様化したい。言うのは簡単だが実行するのは難しいと感じました。『変化』を嫌い『安定』を好むのは人間の性ですからね。

ですが「自分の考えが正解だ。」とそんな考えは捨て、相手がなぜそう考えているのか、自分の意見とどう違うのか分析し時には自分自身が変わる必要がある。それが多様性を生み出すためのポイント。

この本を読み、改めて気づかされました。

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