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ヨガの感覚

今、ヨガというと、いろんなスタイルがあり、様々な方法で生活に取り入れて、やってみたことがあるという人が本当に多い。

私がヨガを気になり出した頃は、某宗教団体の人たちが怪し気な感じでやっていたり、まだまだ不思議な印象があったように思う。

その頃は、久しぶりに会う友人にヨガを始めたと話すと「ああ、そっちいっちゃったんだ・・・」と言われたりしたことを、今でも覚えている(笑)

ヨガとはなんだ?

ヨガがどういうものであるのか、
それを書き記すことは、とても困難なもの。

学べば学ぶほど、それだけは、はっきりと言える。
ヨガという言葉自体も、流派によって意味もそれぞれ。

一般的に、インド以外の国では「つながる」「UNION」と訳されることが多い。

インドでは、とにかくなんでも「ヨガ」と言うことが多い。
朝から、やるべきことが決まっていて、食べ物、食べ方、身体のケア、医学、哲学、行い・・・全てを網羅している。

例えば、モーニングヨガ!といったからといって、朝にポーズの練習をするというわけでなく、朝起きてからの行為、行動を示していたり、お祈りをそういったりもする。

その背景に何があるのか。

インドでは、ヴェーダの世界に生きている人、いわゆる俗世と縁を切っている?生活をしている人たちはサドゥと呼ばれている。

まったく世の人と関わらないということではなく、経済活動や血縁家族といったものとは距離をおき、いわゆる、出家修行者のようなイメージ。

この世はダルマである、という、ヴェーダ世界の生き方の実践。
ヨガは元々、そういう方たちの行いそのものを指していることも多い。

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今、これを読んでいる方は、出家して、ヨガを実践しています!という人ではなく、経済社会の住人だと思います。

なのでここからは、このライフスタイルで取り入れられて、日々の生活に役立つこと、という前提で、ヨガのことを書いてみようと思います。

私たちの日常生活の中でのヨガ

ここでは、どんなふうにヨガを取り入れたらいいか、という実践的なことは書いてはいません(笑)。もう少し、ヨガに対する意識のようなことを書きます。

通常、ヨガだと思っていることは、
おそらく、ポーズの練習をすることをさしているのかな、と思います。

ちょっと進んでも、瞑想や呼吸法もそうでしょ?ぐらい。

今、巷に溢れているヨガのスタイルは、アプローチがいろいろで、関節を丁寧に動かしたり、ストレッチのようなクラス、汗だくでポーズを練習するスタイル、瞑想や呼吸法まで、たくさん。

どれを選んだらいいのかわからない・・・と相談されることもしばしば。
幅があって種類も多く、何を選べばいいのか、わからない状態。

ヨガは、本当にサポートしている範囲が広く、心と体に関する処方はだいたいあります。

それは、Life!そのものだから。

先生によっても重要視している部分が違っていて、ヨガから何を学んだか、何を吸収したかで、クラスの内容が違っているかなと思う。


そんな背景がある中で、
もし、ヨガをやってみよう!と思う方は、覚えておいて欲しいことが一つ。

体をすみずみまで使って、エネルギーを巡らせたり、
使ったりするところからスタートし、
感覚&意識の使い方まで、訓練している。

ヨガの時間は、そんな時間だ、ということ。
これはどのスタイルにも共通していえること。

体を動かす時間は、
肉体の気持ち良さや辛さを味わい、
呼吸法や瞑想の時間は、
心が鎮まるのを眺めながら充電していく。
(もちろん、とっても大きく分けてみると、です)


また、面白いのは、感覚や肉体をフルに使って、人生に起こる様々なことに向き合う方法を学ぶこともできる。

もちろん、起こることをコントロールするのではなく、事象がどういうことなのか、変える必要があるものは何なのか。
そういう内省の時間であり、気づきが生まれることもたくさんある。

マットの上は人生そのもの。

ポーズの練習をすることをクラスと言うとすれば、

クラス中に、何か感情が浮かんできたとき選ぶ行動が、普段の生活の中で何か起こったとき、自分はどう対処しているか、ということとイコールだったりするのです。

わかります?

それは、人生でハードなことが起こったとき、
あなたはどういう対応をするのか?という問いかけ。


例えば、マットの上で、無理〜!なポーズがあったとします。

そのときに・・・
使う必要のない筋肉を使ってまで頑張る人。
無理をしないで、できるところでストップする人。
休むという選択をする人。

辛かったポーズのときに反応していたように、
人生の辛い出来事でも対応していることが多いのです。

自分自身が体と心と向き合うことで、自分の内面に気がつく。

もちろん、これだけではなく、呼吸のリズム、体の連動、そういうなんともいえない調和が生まれる感覚にも入っていきます。

これを特に意識もせずに繰り返しているって、とても健康によいんです。
心と体は、とても奇跡的なリズムの組み合わせで、バランスをとっているので。

それこそ、最初は、リフレッシュしたい、リラックスしたい、という気持ちで通い始めたけれど、ヨガモードを覚えると最初の目的はどうでも良くなってくる人、とても多いです。

終わった後のスッキリさ、脳が整理されたような感覚。
グランディングやセンターに戻る感覚。

そして、自分を知り、向き合うことを続けていくことは、マットをおりてもずっと続いていき、人生と切り離せなくなってくる。

もちろん、その過程には、気持ち良いだけではなく、
嫌な自分を見ることもあれば、涙が流れることも。

ヨガは「気持ちが良いもの」と思われている節があるけれど、それは結果で、途中はいろんなことがあるよ、ということも伝えておきたい。

気持ち良いも、一つの反応、苦しいも、一つの反応。
この相反する感覚に違いはなく、
どう受け止めるか、どう対処するのか。いつもどう対応してるのか。

それを知ることにもつながって、
そういう世界が自分の中に育ってきます。

もちろん、そこにいくまでには、教えや聖典の学び、いろんなことと出会うことになると思うけれど、ポーズの練習をする中で、感覚の制御、意識の使い方、受け止め方は十分に学ぶことができる。

それも、自分自身の行動から。

クラスはあくまでも、その場を作るだけで、やるのは本人。
そのお手伝いをさせてもらっているのが、ヨガ講師の務めかな、と思っている。


リモートクラスをやっている方がものすごく増えました。

いや、ヨガはリアルクラスじゃなきゃ!と、頑なに思っていましたが、コロナ禍になりやらざるを得ないな、と、これも風の時代の後押しだなー、と、私もオンラインクラスを始めました。

yoga&well-being  Tiède オンライン

リモートクラスが初めてのヨガ!という方は、なかなか、このヨガモードを身につけるのが難しいとは思いますが、リモートならではの気軽さ、時間を有効に使って、コツコツやることができる、と、メリットもたくさんあるのです。

これも、一つのいい方法だな、と、今は始めてみてよかった!とも思っています。
そして、こうやって、見る方向を変えて、柔軟に受け入れていけるようになったのも、ヨガのおかげだなぁ、と、こんなときに思います。

ぜひ、この機会にヨガに触れてみてください。

「無理に」やらなきゃ!ではなく、
「自然に」やりたい!と気持ちが動いたとき、
いい先生と出会えますから!

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