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繊細さんだから欠かせない整理・整頓

最近話題にもなっている“HSP”

アメリカの心理学者が1996年に提唱した心理学で5人に1人はいると言われている感受性が豊かな敏感で繊細な性格の人の事だそうです。

もっと詳しく掘り下げるとHighly Sensitive Personハイリ―・センシティブ・パーソンと英語表記で記されいてそのイニシャルをとってHSPと言われています。HSPは生まれながらの性質で、周りに対する意識が非常に高く、常に神経があらゆることに反応して処理し続ける性質だそうです。

❙ HSPの特徴

1|環境や気候に影響される

HSPは環境や気候に敏感で影響を受けやすいです。激しい光や騒音、爆音、混雑したような場所などの外からの刺激に弱く、気候の変化や環境の変化に対してもすぐに順応できずストレスになり体調不良になりやすいです。

2|気にしすぎる

HSPは深くモノゴトを掘り下げて考える性質もあるので人の感情や出来事などを掘り下げてしまうのでいいほうにも悪いほうにも考えて混乱してしまいがちです。さらに、共感しすぎてしまうこともあるので相手の喜怒哀楽によって自身の感情も大きく影響されます。そして、周りも意識しすぎてしまうがゆえにより混乱して精神的疲労が大きく疲れやすい傾向があります。

3|自己肯定感が低い

すぐに疲れてしまいがちなので積極的にもなれず、自信も持てなくて自己肯定感が低くなるのです。

要するにHSPの性格は気にしすぎる、考えすぎる、繊細で内気な性格なのです。

よく言えば優しすぎて素直すぎる控えめな性格なのです

そして、そんな私もHSPだと実感する一人です。

❙ わたしもHSP

私がHSPという言葉を知ったのは一年ほど前です。友人がHSCの本を持っていて読ませてもらったのがきっかけです。

HSCはHighly Sensitive Child(ハイリ―・センシティブ・チャイルド)の略で、HSPの子供版という感じです。本を読んでみて我が子によく当てはまったのでとても参考になりました。そして、自分の子供のころも同じだったなと感じた事で私もHSCだったかもと思い、大人のHSPについて調べてみれば診断チェックやHSPの特徴にほぼ当てはまり自覚しました。

しかし、HSP、HSCだからと言って何か特別扱いされるのかと言われたらそんなことはないのです。性格の一つだと認識したら明るい人、内気な人、気が強い人、破天荒な人などいろんな性格の人が居るのは当たり前でHSP,HSCな人がいるのも当たり前だと思うんです。ただいろんな性格の人がいる世の中でも気にしすぎて疲れやすいほうなのでHSPな人はしっかりと自分自身をコントロールできるようにならいといけないのかなと感じます。

❙ HSPだからこそ整理整頓

私も子供のころから内気で人見知りもあり、人が多いところは苦手でした。そして、うまくできないことが多くて苦手意識も強く自信もなかったです。それでも、自分なりに楽しく過ごすために話せる友達を探して気の許せる友人ができたことで楽しく過ごせました。社会人になってからは自分のやりたいことしか考えていなかったので辛い時期があっても割と楽しく過ごせていました。しかし、子供ができ、家族が増え、抱えることが多くなりだんだんと自分の心身をうまくコントロールできなくなり、自己肯定感も低くなるばかりで悩むことが増えてきました。

そんな時に思い切って取り掛かったのが片付けと整理整頓です。

今となっては片付いた家と整理整頓はHSPな私にとって心身のバランスを保つためには欠かせない事です。

HSPでなくても誰にとっても欠かせないと思いますが、疲れやすく生きづらさを感じやすいHSPの人にとっては特に大切だと思います。

私は片付け方や整理整頓の仕方はこだわらなくていいと思っています。片付け方や整理整頓にコツはあったとしても、絶対的な正解はないし、決まりもありません。家は住んでいる人の自由で家の持ち物を住んでいる人が分かることが大事で、住んでいる人がリラックスする空間になることが大事なのです。

疲れやすい世の中で家はHSPの人にとって唯一自分を解放して気を休められる場所。自分を労われるように自分が気にしなくて済むように家を整えて自分の気が休まる空間にすることが大事です。

❙ 整理整頓でHSPの思考を整える


整理整頓はモノを要・不要と仕訳する整理と、それぞれを適材適所に収納していく整頓の作業があります。整理と整頓の作業は気にしすぎる、考えすぎる、繊細で内気なHSPの思考を改善していくのではと私は思っています。

|整理で身につける思考

整理では要・不要を仕訳けることで大切にしたいモノ、優先するモノ、必要なモノゴトを明確にする力が身に付きます。HSPはいろんなことを気にしすぎて、考えすぎる特徴があるので脳の情報量が膨大です。整理で必要なモノや大切にしたいモノを明確にできるようになれば膨大な情報でも何が必要か素早く判断できるようになっていくと思います。そうすれば深く考えこまず脳の疲労感も軽くなっていきます。

HSPは疲れやすいがゆえに自分のケアも大切ですし、無理をしないことも大切だと思います。だからこそ、自分に合った選択をできるようにして過ごしやすく環境を整えていくことが大事だと私は思っています。自分に合った選択をするためには自分軸をしっかり持っておくことが大事です。自分軸を持つとは自分がどうありたいか、どうしたいかを意識して選択や判断をしていくことです。整理では要・不要で分けながら自分と向き合うことで自分軸が身についてきます。HSPで疲れがちな人は整理で自分軸を身につけ自分を大切にするための環境づくりを始めてみてはどうでしょうか?

|整頓で身につける思考

敏感で繊細なHSPにとって不快な感覚は最もストレスです。この不快の要因を知ることがHSPにとっては大事です。要因が分からないことには解決策を考える事が出来ないからです。要因を知るためにはモノを適材適所に整頓してく作業がオススメです。整頓をしていく時は不快な感覚を意識して不快要素を避けながらモノを整頓していくことが大事だからです。この時に自分にとってどんなことが不快に感じるのかを明確にし、どう解決するか考える思考が身に付きます。HSPにとってこの解決策を見つける事は精神的な疲労を軽くするための解決策でもあります。整頓で原因を知り、解決策を考える思考へと癖付けてみてはいかがでしょうか??

|脳内の整理整頓

HSPは無意識にいろいろなことを考えるので脳内に膨大なタスクがたまり脳疲労になりやすいと思います。だからこそ、脳内のタスクをためないように適度に書き出して可視化して脳内を整理整頓をすることも大事だと思います。

|感情の整理整頓

HSPは人の喜怒哀楽も共感してしまうので自身の感情のコントロールも上手にできるようになることが大事だと思います。そのためには自分がダメージを受けやすいモノゴトを知り、自分にとって大切なモノゴト、必要なモノゴト、好きなモノゴトを明確にして自分の心を快にする方法を知っておくことが大事だと思います。そして家では心を快にできるように整えておくことが大事です。


❙ HSPな私が整理整頓で変わったこと

私もHSPですが敏感で内気ながらも好奇心旺盛でいろんなことを知りたくなったり、新しいことに挑戦してみたくなったりするHSSというタイプのようです。興味を持って行動しても結局疲れて続かないことが多いです。

以前はささいな一言を気にすることも多く、気にしすぎるがゆえに心配性で不安感が常にありました。仕事の後など気になることがあれば家事が手につかないことも多かったです。そして、不安感を持ち続けることで精神的にも情緒不安定で限界まで来るとイライラしたり、泣き出したりすることも多く家族を困らせることもありました。

しかし、ふと部屋を見渡した時私の理想とする暮らしはこんなんじゃないと気付き片付けることを意識しました。片付けを意識して部屋が散らからなくなり心地いい空間が保てることで気持ちが楽なりました。そして、片付けをする時もっと片付けやすくしたくて整理整頓を意識するようになりました。整理整頓では家の現状を理解して受け入れ、自分はどうしたいのか考え、自分の理想に近づけるにはどうしたらいいのかひたすら考えていました。この時に自分のダメな所をしっかり向き合い受け入れられるようになり、自分のしたいことや理想とも改めて向き合い、自分に合った解決策を考える思考が身についたのだと思います。

そんな整理整頓を繰り返していって私は自分がどうしたいのか、何を大切にしたいのか自分軸でモノゴトを考えうようになりました。不安感もなくなり、イライラしたり、泣き出したりすることもなくなりました。家も私自身が楽になるように整理整頓をしてみて散らからなくなり、家事も楽になり、心地よくリラックスできるようになりました。今も自分らしく過ごせるように整理整頓を心がけ、自分と向き合って無理せずありのまま過ごすことを大事にしています。

HSPは一つの生まれ持った性質なのでありのままの自分を受け入れて、自分らしく過ごせるように整えることが大事かなと思います。モノも情報も多い現代はただでさえ疲れやすいです。上手に自分と向き合い、自分に優しくすることを心がけて自分に合った暮らしをしていくことが大事なのかなと思います。


FINE

整える日々|Vol,2

「繊細さんこそ整理・整頓」

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