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フィリピン留学のはなし②
語学留学はダラダラやるもんじゃないな。
3ヵ月フィリピン留学を経験してそう感じた。「3ヵ月って短いね」「どうせなら半年から1年くらいは行った方が効果ありそうじゃない?」そういう事は帰国後によく言われたし、自分もはじめはそう思っていたんだけど、長ければいいと言うものでもない。語学の習得はゴールではないから、早く次のステップに進んだ方が良い。
はじめは何もかもが新鮮に映るけど、時間が経てば人間は慣れてしまう。良くも悪くも。月曜日になると先生に聞かれた。「週末は何してたの?」初めのうちは、もちろんしゃべることに必死だったというのもあるんだけど、いろいろ話題があって刺激的だったこの質問。だけど、1カ月も過ぎればマンネリ回答になってしまう。「町に行って、SMモール(ショッピングモール)に行って、クラスメイトと飲みにいって...」
私が行ったのは2月だったので、学校にはたくさんの大学生が来ていた。春休みを使って語学留学なんて本当にえらいなーと思う。自分なんて普段から大学には行ってなかったんだから。実際、彼らは優秀な子たちばかりで、しっかり受験勉強を乗り越えてきてるので基礎的な英語力は持っている子が多かった。逆に仕事を辞めてきている社会人組は、ずっと英語に触れていないという人も多くて、若者と大人の逆転現象みたいなものは不思議だったし、面白くもあった。大人になると意識しないといろんなものから遠ざかってしまうことが多いんだろうな。スポーツもそうだし。それだけ忙しくなるし、日々の事で精いっぱいだ。
そういう意味ではフィリピン留学の最大の魅力は「勉強しかやることがない」という環境に身を置けることだと思う。自分の部屋は学校と同じ建物にあるし、食事は食堂で3食食べられる。掃除も洗濯も基本的にすべてスタッフがやってくれる。日々の生活の雑務みたいなものからも一切解放されるわけだ。人生の中でこういう時間はそうそう作れないだろう。
でもこういう生活もどっぷり浸かってしまうとダラダラ時間を過ごすことにもなる。ありがたみも薄れてしまうし。周りを見ても留学の期間は最長で半年ほどだった。日本に戻る人もいれば、そこから旅行する人、カナダやオーストラリアにワーホリに行く人が多かったな。とにかく、フィリピン留学は海外へのファーストステップとして選ぶのが良いし、その先を考えた上で来た方が英語力も伸ばせると思う。
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