【詩】夏の香り
彼女から滴る汗の香りに
どぎまぎする僕がいる
夏の午後、焼けたアスファルトが溶けるように
彼女の背中が光の中で舞う
陽射しの織り成す金の糸が
汗を珠に変え、彼女の肌を流れる
その香りは甘美な蜜のように
風と共に僕の脳を支配する
一瞬の輝き、時が固まり
僕の胸の鼓動は速く、そして深く
彼女の微笑
汗に煌めく瞳
僕の視線を捕らえて、逃さない
心の奥底で囁く言葉は
羞恥に飲み込まれ、消える
彼女から滴る汗の香りに
どぎまぎする僕がいる
夏の幻影、その刹那
永遠に続くことを祈る
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