【家族旅行】たかが送迎、されど送迎~予約した空港送迎が最高の語学の実地演習になった話
今年のゴールデンウェークは家族で韓国のソウルに行った。
出発の朝、Whatsappからのメッセージ
うすうす感づいてはいたのだが、一応ね。
聞いとかないとね。
差出人は
差出人は空港送迎の担当ドライバーだった。
家族旅行で夜に到着するからと、旅行予約サイトで空港送迎タクシーを予約していた。
到着日の夜は息子とラーメンコンビニで辛ラーメンを食べると約束していたから時間を無駄にしたくなかったのだ。
いやいや、予約した時に英語ドライバーをリクエストしたじゃん?
中国語か韓国語かって聞くの、おかしくない?
英語ドライバーを予約したのに、英語のオプションは無いんかいっ!
私の希望は無視。中国語でやり取りは続く。
どうやら送迎先のホテルの住所を教えてほしいと。
おいおい、予約時にホテル名も住所も記入したぞ。
カカオだかGrabだかと提携して配車を手配しているのだろうが、旅行会社との情報連携はどうなっとるんじゃい!イラっとしながらも住所を調べて丁寧に返信する。
そんなに中国語できるわけではないから、Google翻訳に頼らないとそもそも何と言っているのかわからないところも。
テンパっている私を横目に夫は
「ちょっとタバコ吸えるところ探してくるわー」
だの、
子どもたちは
「本屋さんで雨穴さんの「変な家」買いたい!」
だの。
自由過ぎる。
届いた中国語を日本語に訳して、日本語の返信を中国語に訳して、やっと送信。めちゃくちゃ時間がかかるんだぞ!
重なるアクシデント
LCCではよくあることで、ソウル行きの飛行機が遅れに遅れ、当初の出発予定時刻を過ぎても肝心な機体はまだ到着すらしていない。
飛行機が遅れてるってドライバーに連絡しないと。
とにかく誰かよこしてくれー!私はタクシーでホテルまで行きたいのだー!とアピール。
テンパって英語で返信して後悔したので中国語版も後で送信。
翻訳アプリに100%頼ると怪しい文面になるので最終的には自分の言葉に直さないといけない。それでも自信はないけど。
英語版と中国語版の送信にタイムラグがあるのはそのせい。
本当にお迎えは来るのか?
こんなやり取りをしているうちに2時間遅れで飛行機が離陸。ここから先は着陸するまでSNSが使えない。
連絡、来るかな?
さすがに夜の9時に仁川に着いて、そこから家族4人で乗換の多い電車で移動するのはキツイ。
やきもきしながらも仁川に着陸。
イミグレの長い列に並んでいる間にWi-Fiを接続してみると・・・
来た!
Welcome to Korea.
ようこそ、車が変わって不便をかけてしまった、ご理解ありがとうという内容の優しいメールをもらって一安心。
LINEの方が良いと言うので、この後の会話はLINEに切り替え。
英語の方が全然楽だわ・・・
もうすぐ車が着くから、ここに来てね。と写真付きで指示があった。
わかった、と返すとこんなメッセージが。
My luggageって、ドライバーの荷物ってこと?
イミグレ待ちでわちゃわちゃしながらのやり取りだったこともあり、ここでプチパニックになる。
荷物の写真?え?誰の?
クエスチョンだらけ。写真が必要な意味も分からない。
「あ?💢」
思わず声が出てしまった。
「なになに?なんて言ってんの?」
家族からの質問が私のパニックに拍車をかける。
いちいち説明するのも面倒だ。
イミグレの大行列に並んでいる最中だったから、入国審査が終わって、荷物をピックアップしたら送るよー(で、誰の荷物なんだろう?)と、とりあえず返事をしておく。
すると、またLINEが来た。
英語の方が断然早いよ。
荷物を見つけたらその写真を送ってくれってことね。
荷物を見つけたので、写真を送る。
ただ、この段階でも写真が必要な理由が今ひとつピンとこない。
色々あって駐車場に到着。
ウロウロしていたら、通路に停まっているそれらしき車を発見!
側に立っている男性と目が合ったので、荷物の写真を見せたら
「ユウコ?」と聞かれた。
やったー!出会えた。
イエス!イエス!
私が送った荷物の写真を見せてくれた。
写真の意味
あの荷物の写真は本人確認のためだったのか。
この時点ですでに22時を過ぎていた。
息子とラーメンコンビニに行くはずだったのになぁ。
ホテルに着くのは少なくとも23時過ぎるだろう。
もう、辛いラーメンなんて、お母さん、食べられないよ…
夜の予定もばっちり入れていたのに、もう今日はギブアップ!とすべてキャンセル。
近所のコンビニで適当に食べ物を買って、この日は終わりとなりました。
たかが送迎、されど送迎。
日本人の旅行先として大人気の韓国、ソウル。
コロナ禍が明けてからすでに3回目の渡韓で、日本語とちょっとの英語で大丈夫だろう、とタカをくくっていた。
予想しなかった、まさかの2か国語でのコミュニケーション。
ホテルまで送迎してくれたドライバーは、夜、私たちが落ち着いたころを見計らってまた連絡をくれた。
翻訳アプリに精神を削られ、予定よりかなり遅れての深夜到着は40代の体にはダメージが大きかった。
なのにあれから2か月経過した今になって思い返すと、あれって、語学の最高の実地演習だったじゃん?!
海外旅行はアクシデントはつきもの。
それもコミコミで楽しかったと思えたらその旅行は大成功!
…だと思っています。
おわり
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