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『休職したい』は甘えではないよ

「休職したい」は甘えではない

私は以前、仕事を2か月ほど休職したことがあります。

仕事がつらい、体調が悪くなってきた
毎日仕事から逃げたい気持ちでいっぱい

でも、休職したいと会社に伝えるのは甘えでしょ?
逃げてしまうのは人としてダメなんじゃ?

私もそう思っていましたが、違いました。
今日はこのお話をしたいと思います。

私がなぜ休職することになったか。

新しい配属先での人間関係と自分自身への期待値、そして実際にできることとの間にギャップがありすぎたから。
当時17年勤めた職場からいわゆる外資系IT企業に転職したばかりだった私は、チームメンバーからの厳しく細かい指摘にどんどん自信を失っていきました。
「もっとできるはずなのに私はなんでこんなに仕事ができないんだろう?」

そのうち

・毎日PCを立ち上げるのが怖い
・仕事しようとすると吐き気がする
・日曜日の午後になると会社のことが頭に浮かび動機や息切れがして眠れない
・食べられない
・今までは簡単に決められた事が決められない(ランチのメニューとか延々と迷う)

24時間頭から仕事のことが離れなくてずーっと苦しいままの状態が1週間、2週間、3週間、1か月...
これはヤバい、本格的につぶれる前に休もう!と決意してプロジェクトを後任に引き継いでしばらく休みたい、だから辞めたいと思いを上司に話をしました。
すると、「すぐに退職を決めないで少し休んで考える方法もあるよ」と。
試用期間だったので休職という選択肢は全く頭になかったのですが、その直後から上司判断で仕事から離脱。産業医と面談したり、診断書をとったりと、もろもろ手続きを経て1か月半の休職に突入しました。

診断は「不安神経症」
転職して3か月余り、まだ試用期間だというのに人生で初めての休職。
キャリアアップを目指して転職したんじゃないのかよーっ!
復職したとしても次の配属先が見つからずにクビになるんじゃ?
転職して3か月で休職中。別の会社に転職するなんて無理じゃね?

こんな感じで、クリニックでカウンセリングを受けては涙する、みたいな状態でした。

でもね。
ある日のカウンセリングでの心理士さんの言葉に救われました。

「休職したい」は逃げでも甘えでもないのよ。

「だってあなたは今そうやって苦しんでいるじゃない。逃げた人なら休職したら目的達成で喜んでいるはず。でもあなたはそうじゃない、今は悩む時間と休む時間を分けて脳みそを休めることを心がけてね」と。

幸い仕事を休んだら体調の方はあっという間に快復しました。
その後無事に復職し、色々あって今の職場に移って元気に働いております。

あの時思い切って相談してなかったら今頃どうしていたか・・・

休職したい、けど伝え方がわからないという方はとにかく話してみるといいのかもしれません。
メンタルクリニックの先生からも何度も言われました。
「本格的につぶれる前にその環境から逃げるのが一番」と。

結論

 だから今、仕事から逃げたいほどに体調を崩しそうになっているあなたが仕事から逃げることはダメ人間でもなんでもなくて、環境があっていなかっただけです。
どうか、取返しがつかないところまで行く前に、撤退のサインを見逃さないでくださいね。

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