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どちらも「真面目に」聴いている。

Excel授業は、基本的に「実践演習」だ。

だから、やらなきゃ上達しない。

「今から私がモニターに映しながらゆっくり操作するから、みんなも真似して一緒に操作してね」

そう言えば、みんなマウスを動かすと思うかもしれない。

しないんだなこれが。

モニターを見ながら、うんうん頷いて手元のPCと見比べながら操作する子は大丈夫。こちらも「やってるな」と安心して進められる。

問題は、うんうん、と頷きながらモニターを凝視している子。

そういう子には、講師席を離れて「ここを囲って、ここの挿入ボタン押してみてもらっていい?こうしたらグラフがつくれるから」と、少しマンツーマンで教える。

別にそういう子が不真面目というわけではなく。「話を聴く」ということに集中して、手を動かす指示が耳に入っていないだけ。

どの子も真面目に聴いている。

でも、聴くことだけに集中する子は、「はい、じゃあ練習問題やってみて!」と「自分だけでやる時間」になると、途端に狼狽えだす。

ファイルの保存場所や、どの問題を解くかの指示が一瞬で頭から飛ぶから、行動がワンテンポもツーテンポも遅れがちになる。

そういう子のフォローをするため私も立ち止まるから、授業全体もその度に止まる。

たぶん、話を聴くときに「自分がするんだ」って意識が抜け落ちてるんだと思う。

これってたぶん、他の科目を勉強する時もそうだと思う。

もちろん、何らかの操作性の問題が生じて先に進めない、という場合もあるから、そういう状態の子を見つけ出すためにも、私はいつも教室内をぐるぐるぐるぐる回っている。

「はい、じゃあ今からやることをよく見て、一緒に操作してね。やってみてね。やってるかなー?大丈夫かなー?、一生懸命頷いてるけど、手を動かしてね!?」

今日も声を張り上げて、教室中をぱたぱた走り回っている。

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