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ボランティアで能登へ行った話
能登へ行った。
なかなか進まない復興を、外部からの支援で進めようということに、少し疑問を感じながら、ボランティアとして2日間、作業を行った。
復興が進まないのは、知事や、地域が動かないからだ。(動いているのかもしれないが、結果に現れていないように感じた)
1日目は、地域の方のお宅を数軒回って、布団や家財道具、災害廃棄物の運搬を行った。
二日目は、災害廃棄物の仮仮置き場で、家財道具の解体や分別を行った。
約3日間、能登に滞在し、能登に住んでいたころのご近所の方にも挨拶に伺ったり、友人と会ったりした。
ご近所の方は、僕らのことを覚えていてくださり、たくさんお話をしてくださった。
しかし、こんなときにも「たいへんだねぇ。ありがとうね、わざわざ」とおっしゃっていた。
仮にも被災された方が、気を遣う必要なんかどこにもないのになぁ。
宿泊は、地域の球場内のテント村に。
テント村の運営も、ほぼ外部の自治体で行われていた。
ボランティアセンターでやっと、ちらほら市の自治体が動いていたのを見ることができた。
移動で車を走らせていると、家が潰れていたり、道路が陥没していたり、穴が空いていたりと、惨状を目の当たりにした。
父が懇意にしていたろうそく店も、ブルーシートで覆われ、別に仮店舗を建てて何とか店を続けていた。
道路に関しては、間に合わせ、やっつけでアスファルトで処理をしたところが見受けられた。
が、いかんせんやっつけ処理のため、すごく道が悪い。
液状化等で盛り上がった部分に、無理やりアスファルトを敷いているためである。(盛り上がったまんま)
スピードを上げると、えらいことになる。
ボランティア、大変ではあったが、役に立てるならという気持ちで頑張ったし、なにしろめちゃくちゃ「ありがとう」と言ってもらえた。
が、別にそれを求めていったわけではなく、あくまで「支援」である。
しかし、僕らボランティアの横を通り過ぎる人や、お伺いしたお宅の方は、全員「わざわざありがとうねぇ。ごめんねぇ」とおっしゃって、なにかしよう、なにかしようとしてくださっていた。
それが、見ていてすごく哀しさを感じてしまった。
あんなひどい地震があったのに、こんなに被害を受けているのに、気を遣おうとしてくださっている。
前住んでいたときも思ってはいたが、改めて、みんな強く生きている、と感じた。
もっと、若い人が参加すると良いなぁと思った。
学校の部活動の一環でも良いし、授業の一環でも良い。
なんでもいいから、参加してみるべきである。
なんてことを考えた3日間でした。
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