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踊ってない夜を知らない

日曜に藤沢のAromaに座るということは、友人とのおしゃべりを優先させること、あるいは読書するということ、あるいはSNS眺めながら深く椅子に腰を据えることと同義である。
ここ10年以上、出入りしている身には当然のこととして受けとめている。
そうして、当たり前のようにパニーノをほおばる前にミニサラダを食べ、ゆっくりと嚙みしめるように本日選択したフレッシュで、ジューシーなパン生地をワシワシと口の中へ入れていく。
とにかく、店に入る前にポイントカードがあるかどうかを調べるところから始まる。
さらに扉を開くと左上のディスプレイで空席があるかどうかを確認してしまうが、店員さんのほうが自分が確認するより早く「空席あります」と言ってくれてありがたい。
ここに来ると、珈琲飲むか、パニーノセットを注文するかが昨今のルーティンなのだが、なんにせよ、おいしいし、テーブルとか椅子の木調がたまらなく好ましいので、窓際のスツールであっても率先して座る。
今日は満席になってたので、すぐにパニーノほおばったらさっさと退席しようとしたんだけど、妙に『はじめての構造主義』がはまってしまい、悪いけれど一時間くらい座らせてもらった。

ここは、藤沢の憩いの場だなあと思う。

実は、駅反対側にもう一店舗、珈琲おいしい店があるのだが、そこは教えたくないので言わぬ。

ベローチェに場所替えしようと駅まで行ったが、もう、さっさとJR改札をくぐってしまった。
バスセンターのうえは誰かが歌を歌っていて、どうしても耳だけはそっちを向いてしまう。どんな歌を歌っているというよりも、声量とか声音の感じがどんなんだろうかとかが素人ながら気になってしまう。歌を人前で歌えるという自信というか、経験というか、場数というものをくみ取りたくなるのかもしれない。

藤沢駅前の日曜は活気にあふれている。

昨晩、その他さまざま今日はなんか突発的な土砂降りがあったせいか、幾分気温だけは落ち着いていて、夕方は、日傘を開く必要はなかった。
夕暮れどきに帰り道を歩いていると、公園で遊んでいる家族の数も多くなったような気がする。

こないだ一枚お皿を割ってしまった。
不足分を補わなくては。
いろいろあるけど、
必要だと思うことをやっていく。
それだけ。

珈琲と岩茶と将棋と読書と、すこしだけ書くことを愛する者です。