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バリアフリーポータル「UNIQUS」ができるまで。

今日は、当社が運営するWebサイトについてお話してみたいと思います。

UNIQUSという名前

群馬のバリアフリーポータルサイト「UNIQUS(ウニクス)」が
前職時代に生まれたことは前回の記事で触れました。

この「UNIQUS(ウニクス)」という単語は造語です。
本来は「UNICUS」が正しい表記で、これはラテン語で”オンリーワン”という意味です。
しかし、群馬には同名の施設があることから、
また、CをQに変えることで「I」と「Q」が車いすとそれを押す人のようにも見えて良いのではないかということからこの名称になりました。

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「UNIQUS」の役割

このサービスを作る上で色々な方とお会いし、話を聞きました。
すると、
”車いすOKだから温泉に行ったが、お風呂が大変だった”
”足の悪い父を連れていけるか一度自分で下見に行く”
”家族に迷惑をかけたくないと本人が外出したがらない”
など、様々な課題が見えてきました。

そこで「UNIQUS」のあるべき姿が見えてきました。

温泉施設に電話で問い合わせすることはできても、
お互いに顔も見えない状況では完璧な意思疎通が図れないこと。
つまり、情報が不完全なまま訪問してしまうことに繋がってしまうこと。
その結果、楽しいはずの旅行が気を遣い合うだけになってしまうこと。
それは施設側にしても家族にしても辛いことです。

それなら、「UNIQUS」は誰が見ても分かる情報で伝えよう。
写真や動画なら、誰が見ても分かる。
外国人が見ても翻訳の必要がない。これしかない。

そんな風にして、徐々に今のサイトコンセプトになっていきました。


「UNIQUS」はバリアも伝えるサイト

「UNIQUS」は現状、当社スタッフが取材に伺っています。

各店舗、各施設から投稿してもらう形も考えましたが、
写真や見せ方、角度がバラバラになるのはユーザーにやさしくないため、
今のところ、今後の取材も担当スタッフが実施する予定です。

そして取材の際には、可能な限り一般的な車いすを持参します。
写真や動画を撮る際、より正確な情報を掲載できるからです。

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これは、そんな取材時の一枚です。
身障者トイレは真っ暗で、電気を付けなければなりませんでしたが、
スイッチは一般トイレの上にあり、車いすから手を伸ばすだけでは届きませんでした。
こういったことも、実際に車椅子に乗って行うから分かることです。

「UNIQUS」には、こうした”バリアな情報”も掲載しています。
段差があったり、階段があったり、手すりがなかったり、
それ自体、お店や施設に非があるわけではありません。
ただ、バリアな情報も発信することで当事者やその家族は、
”それでも行けるか(行きたいか)”を考えるポイントとして見ることができます。

『あなたたちはこういうバリアフリーな所しか行けませんよ』ではなく、
『こういうバリアがあるから事前に知っておいてね』という形で外出、旅行を楽しんでほしいと考えているからです。
些細なことかもしれませんが、こうした事実を発信していきたいと考え、取材させていただく店舗や施設にもその旨ご説明しご理解いただいています。


これからの「UNIQUS」

UNIQUSは現在リニューアル作業中です。
取材した情報をもっと掲載しやすく(管理の問題)、
バリアフリーの情報をもっと見やすくするため、開発しています。
そしてより多くの場所を取材に行くため、
取材チームの編成などを進めております。

年内には新しくなった「UNIQUS」をお披露目できると思います。
ぜひ、楽しみにしていただけたら幸いです。

群馬のバリアフリーポータルサイト「UNIQUS」
https://www.uniqus.jp/gunma/


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