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「SOSカード」を知っていますか。

「創業のきっかけは何ですか?」
講演や取材で必ず受ける質問です。
今日は、創業のきっかけについて書いてみたいと思います。

まだ会社員のシステムエンジニアだった2014年。
自社サービスのネタ探しに色々と検索していてたどり着いたのが
「SOSカード」です。

私が見かけたのは、ある医師会が作成した聴覚障がい者が病院にかかるときに使用するSOSカードでした。
自分の症状を、声ではなくイラストを指出しして医師に伝えるものでした。
発達障がいの人向け、自閉症の人向けなども作成されているようです。

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https://www.eikoh.or.jp/clinic/child/news/?p=549から引用


身体障がい者という存在に気付いたとき

身体障がいのある人は通院することも大変なんだと気付いたとき、
次に考えたのは”じゃあ群馬の障がい者はどこにいるんだろう?”ということでした。

答えはすぐに出ました。
群馬県前橋市には、群馬県立聾(ろう)学校と盲学校があるからです。
学校見学に行き、生徒や先生から直接話を聞く機会もありました。

そして次に、車いすの人たちのことを考えました。
およそ6年前、まだバリアフリーに関する情報はネット上にほとんどありませんでした。
そこでついに、
「自社サービスは、
 バリアフリー情報をまとめた観光ホームページはどうだろうか」
と行き着きました。


初めてのクラウドファンディング

ちょうどその頃、地域に特化したクラウドファンディング「FAAVO群馬」が立ち上がりました。
その第一号として、この企画を採用いただいたのがすべての始まりです。

約3ヶ月かけて無事に目標金額を達成し、
さあサービスを作ろう!と意気込んだものの、
会社員として日々の業務をやりながらの新規開発は
思うように進みませんでした。

『仕事はやらなきゃいけない』
『でも出資してくれた人たちにとっては言い訳でしかない』
そんなジレンマにしばらく悩みました。

決断と起業

クラウドファンディングは、もちろん資金調達の手段ですが、
もうひとつの目的として”市場(ニーズ)の調査”があります。

つまり、”他人がお金を出してもほしい製品(サービス)なのか”
調査できる場としても活用できるわけです。
私はそこに着目しました。

39の個人、法人が出資してくださったその意味を考え、
世の中に求められているものならこれからもっともっと必要になるのではないかと思い、その瞬間に起業を決意しました。

世の中にないものを生み出すのではなく、
世の中にあるはずのものを生み出していく

2015年の創業時からずっと思い続けていることです。


まとめ

いかがだったでしょうか?
ITで生きてきた私が出会った、障がいという世界。
IT×福祉というテーマは創業前から生まれていました。

講演ではもう少し詳細な出来事までお話してます。
(載せられない写真もあるためエピソードごと割愛してます)
宜しければぜひご依頼いただけたら嬉しく思います。


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