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さて、乾かない漆をどうしよう


昨日書いたのは、学生上がりの会社入社経験なしの私が漆器業界で8年仕事、生活をしてみえてきた漆器業界の現状、このままでは衰退すると肌で感じ、自分でコンセプトを考え小売を始める事にした事、そして念願の漆器の小売店先への取引がきまり、デザイン、仕上げ方がきまり、

さぁ、納品という今。



器に塗った漆が乾かない…。

前回書きましたが、漆は湿度80%、温度25度前後の中で化学反応で乾いていきます。器に漆を塗った後は「室(むろ)」という押し入れの様な棚の様な物に置いて大体は一晩置いて漆をかわかします。室の中は温度調整と湿した状態にしておきます。


夏にはバッチリ乾いた漆ですが、今冬になり予想以上に乾かない…。5日たっても乾かないという現状です。



悩んだ末、

仕上がったものだけを納品する…


事に決めました。
6種の形と6種のテーマカラーで進めていましたが全てが乾かないわけではなかったので、先に乾いたものからたったの6つですが納品する事にしました。


この仕事は取引先のお店のオープンに合わせてのオリジナル雑貨の制作です。
穴を開けるわけにはいきません…。


しかし、残りの30個乾くのでしょうか?

今新しく加湿用にIHクッキングコンロと鍋を購し、再度調整し直しです。
鍋にたっぷりのお水を入れて沸騰させ、タイマー機能を使い保温状態を保ちます。
様子を見ていたらいい感じ…!


さぁ。お店のオープンまであと3日、乾いてくださいっ!!!

続きはまた。

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