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旬とは意味を消費すること。マーケティングで旬を作ろう!地域名産品ほどターゲット顧客が重要です。

春の訪れを告げる最初の使者は、何でしょう。桜の花びらか、菜の花の黄色い絨毯か。
いいえ、この高知県室戸市の地では、脂ののった春ぶりの水揚げが、春の始まりを知らせてくれます。

なんとなくこんな感じの口上が聞こえてきそうな記事でした。


春ぶり宣言

記事によると、室戸沖の定置網で、この時期に獲れるぶりは特別らしいのです。
体長1メートルを超え、見た目も美しく、重さ7キロ以上の魚体には脂がのっています。この上質な逸品の春ぶりを、地元の漁師たちが「春ぶり宣言」と題して出荷を始めます。

旬を作ろう


旬の食材を食べることは、単に味を楽しむだけでなく、その意味や背景を味わうことでもあります。
春ぶりの味わいの奥には、寒い冬を越えて海洋に栄養が戻り、暖かな春の訪れを魚が脂肪分として身に宿した、自然の恩恵とサイクルが凝縮されていることを特別なものとしてアピールします。

この上質な春の味覚を喉元に運ぶと、口の中に春の訪れを感じるでしょう。
旬の恵みに感謝しながら、一期一会の味を楽しむ。
それは食を通じて自然の循環を体感することでもあります。
その循環は食材が調理されて「食」になるときに「旬」として理解されます。

人の手を介することで食材は意味を持つ


生産者の方々の手により、ごく一時期の貴重な恩恵が食卓に運ばれてくる。一年で最も美味な時期に、一年で最も美味な食材に出会えるのは本当に有り難いことです。
それは食を通じて自然の循環を体感することでもあります。
その循環は食材が調理されて「食」になるときに「旬」として理解されます。
旬はつくれるのです。
調理することで、四季を感じながら、その時期の恵みに感謝する。
それ自体が人生を豊かに彩る生き方ではないでしょうか。

ちょっと斜めに物事を見ると、特別なぶりは他の地域にもあるかもしれません。

このぶりを楽しんで欲しい人は誰?

味を楽しむだけではなく、意味を消費することがマーケティングの大事な役割です。
意味は享受する顧客がいて初めて成立します。
例えば、バレンタインデーを思い出しましょう。
チョコレートの販促キャンペーンですが、日本では女性が男性に想いを伝える日に設定したこと=意味を規定したことで社会的な現象を超えて一つの文化になりました。
土用の丑の日もうなぎを食べることの意味を江戸時代の天才平賀源内がキャッチコピーにしたものです。

大事なのはターゲット:Marketing is about Values


顧客がいてこそ意味は価値になります。
そしてターゲット顧客と価値を共創するためには、意味を届けるプロモーション戦略が重要になります。

限られた予算を効果的に使うためにはターゲット顧客をしっかり設定することです。
マーケティングは価値の話ですが、リソースをどう活用するかの話でもあります。
Marketing is about Values:一定の制限の中でリソースをパッケージして顧客に意味として届けること、それを顧客が価値と捉えることが、マーケティングであると考えています。

顧客を起点にすれば、流通が見えてきます。
短い旬の期間中に新鮮な状態で春ぶりを届けるため、適切な温度管理と迅速な流通体制がすでに構築されていますが、「新鮮輸送」以上の意味を見出すことができるでしょうか?

もちろん適正な価格戦略があります。
値段は、価値のコミュニティを象徴します。排他性を帯びるものです。
Price is what you  pay, Value is what you getの原則です。


地域名産品こそマーケティングを


僕の出身地の川越のさつまいも:栗よりうまい十三里半のキャッチフレーズで江戸時代に名産品になりました。
美味しいさつまいもは日本中にたくさんあります。


まだまだ知られていない特別な栽培方法による凝ったものもあるでしょう。
産地や農法による差別化ではなく、その名産にしないないものを見つけ、言葉にする、その意味をターゲット顧客にプロモーションすることがこれからもっと重要になります。

川越で本格的なサービスを開始します!


この春から故郷川越の名産品づくりのお手伝いを開始します。
ターゲット顧客のみなさんと価値の共創できるようにチャレンジします。
地元の方との活動を楽しみにしています。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また。


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