企業活動において顧客との関係を時間軸で捉える必要性が増しています。
中古市場を充実させる仕組みを理解した上でプロモーションが何をすべきか、スノーピークを題材に考えましょう。
Z世代が気にするリセールバリュー
Z世代の登場は再販価格・リセールバリュー、再販を意識した買い物行動を後押ししています。
オンラインでの個人間の売買や中古リサイクルショップの充実などが背景にあります。
しかし中古市場の拡大は大事な経済指標でもあるGDPに寄与しません。
日経の記事でも取り上げられているリサイクル通信のレポートを読むと流通の仕組みの充実を背景に中古市場は大きく成長しています。
コスパやタイパ以上の価値が存在する
コスパやタイパという言葉に目が行きがちですが、個人売買や中古流通の充実により、自分が気に入った製品を手にするにあたり、新品や中古品という考え方が減っています。自分らしさが価値だったり、循環することが価値であったり、売買できることに加えて将来値段が落ちないことが価値になっています。
ライフスタイルを優先する私的循環型経済を考えるヒント
先日キャンプ用品のスノーピークの決算が発表されました。
その後、ベイン社によるMBOによる事業の立て直しのニュースも出ました。
MBOについては日経新聞からも複数の記事が出ています。
微妙にコメントが違うのですが、以下の記事にはスノーピーク山井会長のコメントをもとにした気になる内容があります。
市場と顧客を読み違えていないと良いのですが…。
キャンプをする生活はライフスタイル
スノーピーク関連記事になりますが、キャンプ用品の中古マーケットが好調のようです。
コロナ・パンデミック環境で起きたブームが終焉したように見えますが、実はキャンプを体験したことで、キャンプの面白さに気づき、生活の中でキャンプを楽しむ人たちが増えているように読み取れます。
スノーピークは何を売っている会社だったのか?
スノーピークのミッションステイトメントです。
こちらは同社のCSV(Creating Shared Value)
参考までにトップコミットメントはこちらです。
CSVを読む限り、キャンプを通じて地球で生活することを享受する、そして顧客と共創する人間性の回復という価値を循環させていくことが彼らが販売しているものです。
価値の共創は売ってから始まるビジネス