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Visit Palestine Project 福岡

東京の高円寺にあるサブストアの店主、アンディーが企画している Visit Palestine Poster展の福岡開催が無事終了しました。
展示の終わる前に虐殺も占領も終わって欲しかったけど、展示が復興のためのものであればいいなと思っていたけどそうはなりませんでした。

初日はトークイベントを行いました。福岡に住むガザ出身のオサマさんにも登壇してもらいました。

オサマさんはご一家で福岡にお住まいです。私も個人的にご一家の皆さんとも仲良くしてもらっています。

オサマさんが個人的なお話を会場の皆さんに話してくださいました。
ガザにはオサマさんのご両親やご兄弟、おばあさまが住んでいます。もちろん従兄弟や親戚たちもたくさんいます。

ガザのご家族は南へ逃げたそうです。逃げた先も狙われ、何度も何度も逃げました。おばあさまはもう疲れたとおっしゃったそうです。

オサマさんには生まれたばかりの娘さんがいます。おばあさまにとってひ孫です。オサマさんはおばあさまに娘さんが生まれた時に、きっと会いに行くから他の孫たちと同じようにこの娘も愛してね、と話していました。
おばあさまが遠い日本にいる孫とひ孫をとっても愛していたことは想像に難くなりません。

逃げることに疲れたおばあさまは元の家に戻りました。そして家が爆撃に遭い、ひ孫に会うことなくとうとう亡くなってしまいました。

ご家族が隙をみて家に戻るとおばあさまが亡くなった痕跡があったそうです。おばあさまは爆撃で燃えてしまい、亡骸がなかったのです。
おばあさんの持ち物などの痕跡がありそこにいたことは疑いようがなかったみたいです。

今まで苦しくとも子供や孫やひ孫に囲まれて暮らしてきたおばあさまの最期です。

オサマさんはこの話を one of them よくある話、と淡々と仰っていました。どれだけ悲しいことか。私の横に座っている人の体験です。当日会場に来てくださったみなさんの目の前にいる人の話なのです。今、読んでくださっている人はこれを書いた人、即ち私の友達の体験なのです。

そしてオサマさんは最後に、ガザだけじゃなく、西岸地区のこともみんな知って欲しいし心を寄せて欲しいと言われていました。
日本では西岸地区のことはそれほど報道されませんが、それだけパレスチナ全土への軍事侵攻が激しいということです。

誰にとっても大切な人が殺されること、民族が虐殺されることは受け入れられません。
どんな人種でも思想でも人としての尊厳や生きる権利は守られるべきだと思います。

Visit Palestine Poster展、次は広島です。


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