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試作、試作、試作の夏休み


クリスマスの包装資材を集め始めました。Threebread店主です、こんにちは。
今回は、今挑んでいる試作についてのお話。へろへろになりながら奮闘している様子をお伝えしたいと思います。


イメージを形にする


試作は、頭の中で描いたパンを形として生み出すことです。食感、風味、味、見た目。それらを作りながら精査していきます。

当然失敗します。
1回目の成功率はほぼゼロです。大体の予想で配合やら製法やらを決めて作りますが、大抵がこうじゃないと感じます。

といっても、闇雲に調整するのではなく、できたものとイメージを埋め合わせる感じで手直ししていきます。ここは感覚によるものが大きくて、腕の見せ所ですが、知識を問われるところでもあります。
なんでイメージと違うのか、作業工程をよく振り返って考えるので頭も使います。



1日3種類まで


体力、知力をフルにつかう試作は、私は1日3種類までが限界です。
こねた感触、発酵の具合、焼き上がりの出来など常に生地を気にしていて、それらを記憶して次の試作に繋げるのでめちゃくちゃに精神力を使います。

他の職人さんのことを知らないので、この数が多いのか少ないのかは分かりません。実はこんなにヘロヘロになっているのは私だけなのかも…笑

今は存分に試作ができるのでめいいっぱいやっていますが、先週は頑張りすぎて休息日を作る結果になってしまいました。
ここまでやりたい、という気持ちだけで動きがちで、すぐに体が悲鳴をあげてしまう不便な仕様なのです。

もうちょっと、が悔しくて深追いしてしまうんですよね。


現在は…


今の試作は、5種類を組み合わせて行っています。
ハード系3種類、ソフト系2種類といった感じ。
ソフト系はもう少しで終わるはずなので、今月後半からまた新しいものを作り始めようと思っています。

やりたいことが沢山ありすぎて終わりはみえないし、こんな感じでずーっとパンを作り続けるんだろうとも思っています。

今はドイツパンを何種か作ることに夢が膨らんでいます。
本当はドイツに行って風土を感じて食べてみたいと思っているのですが、なかなかそれを許してくれる状況ではないので、ドイツで修行されたパン屋さんのパンを食べてイメージを膨らませています。

私は酸味が強すぎるものは苦手なので、酸味より旨みを引き出せるようなドイツパンを作りたいなぁと、今は妄想しています。

話がそれましたが、作りたいパンに終わりはないのです。



楽しい日々


試作は大変、とお伝えしてきましたが、大変ですがそれを上回る楽しさがあります。

今こうやって出来上がっていくパンたちに時間を使えることに、とても喜びを感じています。
成功、不成功という結果も大事なのですが、作り上げていく過程にも、パンの魅力は詰まっていると感じています。

販売の魅力もあるのですが、もう少しこの作る魅力を感じて夏休みは充電しようと思います。
8月後半もパン焼きまくります!

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