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ラベンダーのオリジナルパンをコンテストへ

久々に故郷のパン教室でパンをおさらいしてきました。こんにちは、Threebread店主です。

久しぶりに新しいオリジナルパンを作りました。新しいメニューはたくさん出しているのですが、生地から考えたものは久しぶりで苦労しました。

少し前に記事にした、私好みすぎるパンです。これをコンテストにも出品してみようと試行錯誤していました。正確にいうとまだ完成していないのですが、締め切りが今週に迫っていますし、ベストを尽くして提出しようと思います。

どんなパンかというと、ハーブティなどに使うラベンダーとホワイトチョコのパンです。
バーで出してもらったカクテルから着想しました。心を動かされると、すぐにパンで表現したくなるパン作りオタクです。

自分で生地を開発する時、私はまだ不慣れなのでかなり微調整を重ねます。今回は甘味と旨味の調整がとても大変でした。
ホワイトチョコは味が甘くて、ラベンダーは香りが甘いんです。だから食べて感じる甘味はかなり強くなります。そして、ハーブは香りが強くいつまでも鼻に残ります。そこをどうバランスを取って甘すぎなくするのか、何度も作って確かめました。

そして、香りに負けない味わい。旨味の部分をどうするのかも課題でした。小麦粉の種類と塩で、なんとか私がおいしいと思える味に整えられたと思います。もう少し時間があれば塩の量をもっと調整&確認したいのですが、致し方なしです。

そして最初から一貫して大きな課題だったのが、クラム(内層)の詰まりでした。膨らみがいまいちで、食感が良くありませんでした。

水を吸わせた全粒粉か、塩かグルテンのどれかに原因があると思って悩んでいたのですが、ついこの間、このパンの計量をしているときに、イーストが生地の糖分に耐えられていないのでは?とひらめきが。
そして耐糖のイーストに変えたら大正解。思ったように膨らんでくれました。ホワイトチョコが生地に溶け出して、生地の糖分を上げていたのだと思います。気が付いてよかった。

このパン、リベイクするととてつもない甘いいい香りが部屋に漂います。だから名前は『ラベンダーの花束』にしました。
しょっぱいおかずには合わせづらいと思いますが、コーヒーと一緒に朝ごはん、サラダや淡白なおかずとお酒を合わせた夕ご飯に食べていただきたいです。おやつとして紅茶にも合うと思います。でもいつも言いますが、お好きなように召し上がって下さい。

明後日、最後に焼いて写真を撮って出品です。まとまった数ができるので、その分は販売しようと思っています。試作なのでお買い得価格です。
コンテストの結果はどうあっても気にしないことにしています。期限がある中でどう自分が答えを出せるか、それに挑戦できてよかったし楽しかったです。コンテストがなければ開発を諦めていたかもしれません。でも最後まで辿り着けました。

通常で店頭販売するのを楽しみにしていて下さいね。そしてお疲れ様私!

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