価格をどうしようか
いつも小麦粉の注文がギリギリです。こんにちはThreebread店主です。今回はパンの値上げについて悩んでいる回です。ではどうぞ。
値段の付け方
値段をつける時、原価から計算する方法と、付加価値を加味した値段にする方法とがある。と以前受けたセミナーで教えてもらいました。
私はというと、その辺り曖昧にやっています。
原価の高いパンもあれば低いのもあるし、付加価値というか、相場に合わせたものもあります。
値付けというのは本当に難しくて、例えば10円の差で売れ方が全然違ってきたりするんです。
日本ではパンの見た目が重要視されるので、見た目から納得できる価格というのもあったりします。難しいでしょ?
原材料の高騰
この所メディアでも取り上げられることが多いですが、様々な要因によって小麦や油など、色々な材料の値段が上がっています。
当店は、小麦のほとんどが外国産です。もちろん値上がりしています。幸い、ウチは惣菜やバターをあまり使わないので、値上げの足し算を然程しなくてもいいのですが、帳簿を見返すと原価の割合はけっこう上がっています。
恐らく価格が戻るということは短期的にはないでしょう。長期的にもかな。
どうしようかと考えを巡らせています。
やってみたかったこと
原材料の高騰で販売価格を上げるにしても、現在小型パンは決して安くはない値段をつけさせてもらっていて、心苦しいと思っています。一食一個のパンがいつも300円台になったら、私なら買う頻度が落ちると思います。
数年後のThreebreadの希望として、大型パンの店にしたい、というのがあります。機材の関係で叶うかは別の話だなと考えていましたが、このタイミングで、大型パンにもっと力を入れてもいいのではないかという考えも出てきています。
まだ悩みの中にいますが、こんなことを考えています。
大型パンのお客様にとっての…
メリット
・大きく焼くと美味しい
・日持ちする
・小型パンよりお買い得
デメリット
・一個当たりが高い
・数が少ないのでより買いづらくなる
作り手にとっての…
メリット
・作業(作り手が触る)時間の短縮
・疲労度が下がる
デメリット
・発酵時間、焼成時間が長い
といった感じ。
今のところメリットが大きいのかなと思っています。悩ましいですね。本当に。
大型パンに力を入れるにしても、以前も記事に書きましたが、現在の私はインスピレーションが乏しくなっています。何かインプットしないと、そして少し時間を取って構想を練らないと大きなパンは生み出せない状況です。
お客様、そして私がパンを作り続けるために何がベストなのか、もう少し考えたいと思っています。
何を優先させるのか、よく見極めないといけません。
状況が変わるのは世の常ですが、少し足速に変わってしまったので、まだ店主ついていけていません。
お客様からも、価格高騰のご心配のお声もいただいたりします。値上げは避けられないですが、納得できるまで考えたいと思っています。そのうち、の発表をお待ちくださいませ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?