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今年の思い出のパン3つ

販売を手伝ってくれている友人母とのささやかな慰労会を楽しみにしています。Threebread店主です。こんにちは。

今回は、今年期間限定で作った3つのパンを振り返りたいと思います。皆さん覚えていますか…?


コーンの雫

このパンは、冬に作ったパンです。
コーンポタージュをイメージしたパンで、生クリームとコーンミール入りの独特な食感でした。

このパンは苦労しました。
私がコーンの味を感じにくいというのもあり、焼成温度と生クリームの割合の調整が大変でした。
天板を2枚重ねて焼くという技を使った、始めてのパンでした。

何回試作をしたのか…記憶にありませんが沢山焼きました。
今思えば、もう少し塩を増やしても良かったのかもしれません。

でもこちらのパンは、今でも「コーンのパンはありませんか?」と言われるほど皆さんの記憶に残っているパンなようです。
苦労して作った甲斐があります。

緑茶ラテ

8割の方が「抹茶ラテ」と言ってしまう、分かりにくいネーミングだったこのパン。店主のミスでした。すみません。

昔のとあるご縁で、静岡の緑茶農家さんと交流があります。そちらで作った緑茶パウダーを使ったパン。
ホワイトチョコが、まるで緑茶ラテを飲んでいるかのような味わいを出していました。抹茶ほど濃い味ではなく、ふんわり香るお茶の香り、私としてもヒットなパンでした。

こちらは販売当初から好評で、最後まで人気が続きました。リュスティックの成形(切りっぱなし)で、パン屋さんに優しいです。

このパンはあまり苦労せず作った記憶です。
お茶とホワイトチョコなんて合うに決まってるでしょって、たかを括って作ったのですが、その通りでした。
自分の感覚が合っていたと分かる瞬間は気持ちがいいものです。

また春になる頃に、この緑茶パウダーのパンを考えたいと思っています。


午後のレモン


ハートの可愛い、レモン香るやわもちパンです。

柔らかいパンが作りたいなーということで考えた、という記憶があります。
一次発酵させたバゲット生地とヨーグルトを入れていて、想像以上にもちもちしていました。

このパンは、いつもガッツリ食事パンのみを買っていかれるあるお客様を想像しながら、あの人が食べられるソフトな甘いパンってどんなだろうと思いを巡らせて作ったパンです。

残念ながらその方が購入することはありませんでしたが、私にしては珍しく、食べる相手を想像して作ったパンでした。

ちなみに、その答えがクラッシュしたアーモンドでした。甘い中にもキリッとした食感と風味。感じてもらえたでしょうか。 


創作パンは材料の選定からいつもかなり悩みます。その都度参考にしているレシピはあるのですが、私好みに近づけるために試行錯誤します。
何かが足りない、何だろう、と考えている時間も宝物みたいなものです。

創作パンは、体力や気力など自分から出ていくことも多いのですが、だからこそ発見があったり、自分の技術の向上であったり、返ってくることも多いです。
だから創作パンはやめられません。楽しい!来年も作っていきますよ〜!





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