バズらず、誠実に、コツコツと。
私は、よく仕事中の息抜きとして、「サイボウズ式」というサイボウズ株式会社が運営しているオウンドメディアの記事をよく読んでいます。
「文系管理職なのに~♪画期的な業務アプリを~♪シュシュッと作れちゃう、俺~♪」のCMで有名なkintone(キントーン)を開発・販売しているあのサイボウズですね。
ちなみにオウンドメディアとは、企業が自社で保有する情報発信メディアの総称で、自社のホームページやブログ、SNSアカウントなどがそれに当たります。
私が会社で運営しているお役立ちブログも、平たく言えばオウンドメディアの一種ですね。
サイボウズ式では、理想の働き方や多様性をテーマにした記事が主に掲載されているのですが、最近読んだ記事の中でも特に「これは何度も読み返したい・・・!」と思ったものがあるので、ご紹介させてください。
それがこちら。
2024年9月7日、東京・下北沢で開かれたトークイベントに登壇された夏葉社(なつはしゃ)代表・島田潤一郎さんによる講演内容を記録した記事です。
島田さんは、22歳から27歳までの5年間、仕事をせずにずっと本を読み、小説を書いて作家を目指していたそうですが、全然芽が出ずあえなく挫折。
50社受けても就職がどこにも決まらず、さらには幼少期からずっと仲の良かった一番の親友とも呼べる従兄弟が亡くなり、一度は絶望のどん底に叩き落とされたそうです。
ですが、最愛の息子を亡くした叔父と叔母のためだけに、2人の力になれるような本を作ろうと思い立ち、2009年に出版社である「夏葉社」を設立。
以後15年間、ぶれることなく一歩ずつコツコツと本を製作・販売してきたそうです。
まず読んでいて驚いたのが、「22歳から27歳までの5年間、定職につかずにずっとプロの作家を目指していた」という部分ですね。
新卒で就職せずに夢を追い続けるのって、かなりリスクが大きい選択だと思うんですが、自分の夢のために敢えていばらの道を選ぶその勇気に感服してしまいました。私にはまず無理です。。。
その後、島田さんは作家志望の道を断念することになり、就職活動の難航と親友の死が重なって絶望的な状況に陥ってしまうわけなのですが、「決して20代を無駄に過ごしてきたわけではない」と話しています。
作家の道を途中で諦めたのに、不幸が続いて大きな絶望を味わったのに、後になってハッキリとそう言い切れる強さに惚れ惚れしました。
また、現在夏葉社で最も多く売れている本は、叔父と叔母のためだけに作った初めての本だということにも胸を打たれました。
大多数の誰かのために作ったのではなく、誰かひとりのために作った本。
その強い思いが、他の多くの読者にも届いた。
現に、私にもきちんとその強い思いは届いていますから、やっぱり「誰かひとりのために作る」というのは、人を感動させる何かがあるんでしょうね。
noteを書くうえで参考になりそうです。
それから、
という言葉にもしみじみと心に感じるものがありました。
今の私は、まだまだ自分が一番大切で、自分ではない他の誰かのことを同じくらい大切に思える境地には至っていません。
でも、自分の中でほんのちょびっとだけ他人に対する優しい気持ちが芽生える瞬間もあって、それがひっそりと自らすすんでゴミを捨てに行ったあの日のことでした。
少しずつですが、私も成長していると信じたいです。
あとは、「バズらなくてもいい」という姿勢にも感動しました。
バズらないけれども、ちゃんとコツコツ売れていく。
それがいいことなのだと。
noteでも、フォロワーの「数」ではなくて、いつもスキやコメントをくださるフォロワーさん1人1人を大切にしなければならないのだと改めて気付かされました。
いつも記事を読みに来てくださるフォロワーさんに対して誠実であれるよう、これからも感謝の気持ちを忘れずに、noteを書き続けていきたいです!
ここまで続けてこられたのは、皆さんのおかげです。
いつも本当にありがとうございます!