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◯◯屋さんという考え方

卒業後3年は新卒者扱いで

少し前に、こんな記事が話題となっていた。

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これ、どういう意味です?
『新卒者』っていうワードはそんなに貴重なんだろうか。
今の時代むしろ、

こんな経験をしました
こんな時だからこそこんな活動をしていました
とりあえず自分の経験値を増やすためにバイトしまくりました
時間があったのでこんな資格取りました
何か初めようと思いまずは起業してみました

こんな人達の方が貴重ではないだろうか。
自分の知識や経験値を高めることに時間を使っている人たちの方が、少なくともボクは一緒に働きたいと思う。

 こういった枠組みを作ることで、もちろん救済される人たちはいると思う。
ただ、転職や副業が当たり前になってきているこの世の中で新卒枠を広くすることにどれだけの意味があるのだろう。
中途採用はそれなりに経験をしてきた人たちの闘いだ。
だからこそ、スキルや経験値、人となりが決め手となり採用される。
新卒はというと、まったく違う環境で育ってきた人たちを同じスタートラインに立たせて、よーいどん!で闘わせる。
ある意味、答え(スタンダード)みたいなものがあって、それにできるだけ当てはまり、その中から会社のイメージに合った人たちが選ばれていく。
この慣習が悪いということではなくて、それ以外の方法もあるべきでは?ということ。
考え方、スタイル、服装、働き方、夢、スキル、経験値、etc...
それらを総合しての採用でいいのではないだろうか。
『新卒者扱い』という言葉が
新卒者=こうあるべき
みたいな姿を作っているようで違和感がある。

お父さん=〇〇屋さん

 この前、友人と話をしていた時にこんな話題が出た。

学校の宿題で、「お父さんの仕事について」という課題が出た時に子どもに色々と聞かれたらどう答える?

そう言われてみれば、小学校の時にそんなことをやったかもしれない。
むしろ、授業参観の前に「お父さんやお母さんについて作文を書いてきて」なんていうベタなシチュエーションがあったようななかったような気もする。

その時、自分の子どもはどう捉えるのか。
今ボクがやっていることをどう書くのか。
それにはとても興味がある。

 そもそも、『◯◯屋さん』という考え方はいつからあるのだろう。
小さい時に友だちに「お前の父ちゃん何やってるの?」なんて聞かれたことはある気がする。
小さなボクは無い頭でたくさん考えて「ん〜看板屋さん?だったかな?」と答えたこともある。
実際、ボクの父親は老舗の広告代理店で働いていた。
大企業というわけではなかったがそれなりに人数もいて、東京のど真ん中にオフィスがあり、片道1時間半の道程を毎日通勤していた。
そんな会社で役員まで務め65歳まで全うしたのは本当に尊敬しかない。
それなのに小さかったボクはそれを「看板屋さん」と表した。
ただそれも間違ってはいない。
当時、父親がこの会社で担当していた仕事はタバコが全盛期ということもあり、その看板を様々なところに設置する営業をやっていたからだ。
そういった意味では「看板屋さん」は子供ながら良く出てきた言葉だ。

 きっとボクの子どもたちはとても悩むだろう。
「COO代行やNo.3代行かな」
と答えたところで意味が分からないはずだ笑
ボクのお父さんは何をしている人なのか?
何屋さんなのか?

友だちのお父さんは自動車を売っていたり、機械を作っていたりする。
ボクのお父さんは?
と、なるに違いない。
でもそれでいい。
むしろそう悩んで欲しい。

そもそも〇〇屋さんて何だ??
くらいに思ってもらえたら本望だ。

その概念に疑問を持ったり考えたり、そんなことが大切だと思う。
自動車を売っているお父さんでもとてもサッカーが上手だったり
機械を作っているお父さんでも子どもたちにピアノを教えていたり
するかもしれない。
ボクの場合は、そういったことが仕事になっているだけだ。
一般的な人たちよりも少しだけ、経験したきた、学んできたかもしれないことを仕事にしている、ただそれだけのこと。
だからボクは共に話している人が欲するものやその人と交われそうなものを自分の仕事として答える、そんな風にして周りの人たちには説明している。

ワードが作ってしまう概念

新卒者はこうあるべき
お父さんは◯◯屋さん

みたいな言葉は他にもたくさんある。
そのワードだけでパッとイメージができてしまうもの。
何度も言っているけれど、その枠組みの中で一途にやっている人は本当に凄いと思う。
ボクにはできないから。
だからこそ、逆にそういったパッとイメージできない枠組みの中でやっていくこともこれからは一つの選択肢になるんじゃないかなかと思います。

 新卒者扱いの枠組みでありながら、大手企業から㈱リトルコンシェル(旅行会社)に中途採用で入ってきてくれた好青年が恐ろしいほどにテニスが上手だという真実。
そんな枠組みに囚われない彼を、ただの『旅行屋さん』で終わらせたくない!!


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