見出し画像

失敗が先か成功が先か

失敗したくない

 どうしても失敗から入るというのはリスクが高いように感じる。
どんな新しいことをしたとしても、やはり成功したい、成功から入りたいというのが誰しも考えることだと思う。

 ただ、新しく初めていきなり成功するなんていうことの方がとても確率が低い。
どこまでが失敗でどこからが成功かという線引きも難しいけれど、描いている成功には程遠い結果に終わるパターンがほとんどなはず。
それでもなぜか初めから成功にこだわる。
なぜだろう。
やはり失敗というリスクが色々ネガティブな要素を含んでいるからなのだろうな。
それでも、失敗がないと成功はないとボクは思う。
いきなり成功してしまったら
なぜ成功したのか
どうしたら失敗してしまうのか
が分からないですよね??
だからこそやってみないと分からない。
やらなければ成功もないし、失敗もない。

 そういうボクもかなり失敗が多い。
というか失敗だらけ。
家にいる時にやる洗い物でもすぐにお皿を割る。
(長男に「今度は何を割ったの?」と言われるほど)
何か1つのことを始めると他のことを忘れる。
などなど。
ほんと失敗だらけ。
でもきっとそこで学習しているのだろう。
次は同じ失敗はしないように最善を尽くそうとする。

失敗という経験値

 先日、あるスポーツのプロ選手とお話できる機会があった。
その方は現役は引退しているものの、そのスポーツで色々なことに挑戦しておりコーチのライセンスも取得している。
その方が、なぜ「練習をする」のだと思う?という問いかけをされた。
もし教えている子どもたちに「なんで練習するの?」と聞かれたらどう答えるか。
どうやら、人間は潜在的に失敗を成功に変えて成長する脳の構造らしい、とのこと。
こういう場面でこういう状況に立たされた時にこうなってしまうのだから、そうならないためにはこうしなければならない、と考える。
その繰り返し。
だから経験、体験することが一番成長する。
練習はそのため。
どれだけ失敗して、その失敗を自分のものにできるか。
確かに言われてみれば、スポーツはまさにその連続のように思う。

 きっと何事もそうで、失敗により学び成長する。
生まれたときから今に至るまで、無意識に色々なことをできるようになっているのはそれがあるからだろう。
それが当たり前のようになってしまっているから気が付かないけれど。

 そう考えると、子供が大人と同じように出来ないことも当たり前なはずだ。
経験値がまるで違う。
また、自分以外の人たちができるのに自分は出来なかったり、逆に他の人ができないことも理解できる。
なにせ、経験や体験が全く同じ人は一人としていないのだから、失敗の経験も違ってくる。
それなのに

ちゃんとやりなさい。
なんでそんなこともできないの?
これくらいはできるでしょ。
そういう立場ならば出来て当たり前だよ。

みたいな言葉を、子どもたちや周りの人たちに言っている人が多い。
もちろんボクだって同じような想いをすることはあるし、いつでも穏やかな気持でいられるわけではない。
ただ、自分以外の人たちは絶対的にボクとは違うものを持っているはずなのだからボクが出来ないこともできるはずだ、という気持ちは忘れない。

 それでも周りの人から「あれ?そんなこともできないの?」と思われることは怖い。
もしかるすると失敗したくない理由はそれが一番なのかもしれない。
ではそうならないためにはどうするか。

先人や先輩から学ぶこと

 そういう人たちに、「どうすれば成功するか」ではなく「どうすれば失敗を乗り越えられるか」を聞くことだと思う。
色んな考えやプライドが邪魔をしてこれが意外と難しい。
でも失敗という成長に一番近い経験をしている人たちに聞くことで、失敗というリスクを上手く対処できる可能性が高くなる。
自分で失敗することで学ぶことはとても大切だし、大きな成長となることは間違いない。
それでも、どんな状況になっても失敗はするのだから、それならば先人の方の経験と知識を借りて起こり得る可能性がある失敗は先に知識として持っておくことができれば、その時の対処がスムーズになる。
ここで大切なのは失敗が無くなったわけではない。
「スムーズに対処できる」という武器を持って臨めているということ。

だから失敗は起こっているのにまるで失敗を予想していたかのようにスムーズに対処でき、その場を乗り越えられる。

 こういったことを考えると、自分以外の人たちと沢山話し、失敗を共有してもらい、多くの「対処できる」という武器を持っている人が強いのかもしれない。
時間は皆に平等で限りあるものなのだから、自分一人で得られる経験や知識は限られている。
これを広く多くするためには、フォロワー(味方)を増やしチームで活動することが求められる。

 これからも沢山失敗します。
新しいことを初めればなおさらのこと。
それでもボクにはチームがありそれぞれ違った経験をしている仲間がいる。
失敗したくて失敗るす人はいない。
それでも失敗を恐れることはない。
失敗を失敗で終わらせてしまうことを恐れるべき。
失敗には学びがあり、そこから次に進めるのだから。

 だから沢山失敗します。


GOING MY WAY.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?