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BTS萌え語り:SUGAの記憶と共感性羞恥


敏感なSUGA

キャラ設定

SUGAと言えば「クールでツンで塩で時々砂糖」が定番のキャラ設定ですが、後発新規の私から見たSUGAは、「多少ぶっきらぼうだが、感情に敏感で情が深い人」でした。
まあ、それ以外にも「すごいとこまでゲロってくる人(言い方)」とか色々ありますが。
今回は、SUGAの感情の動きに注目してみましょう!

時系列順に追ってれば違うかもしれないんですが、後発新規なもので最初から「사랑한다(サランハンダ/愛してるよ)」メール事件とか「シュチタ」でのバンタンペンぶりとかを見ているため、砂糖慣れしております。

「BTS入門編:新しい文化との出会い④距離感(特にSUGA&RM)」より

「恥ずかしさ」に敏感なSUGA

色んな感情の中で、SUGAが特に敏感に反応しているのが「恥ずかしさ」です。
初期はまだ耐性が弱いのか、何かあるとすぐしゃがみ込むし顔を覆うし、いたたまれなくなって大声出すし……いや、後期もわりと……。
ユンギペンだったら「하지마(ハジマ/やめろ)」って韓国語は絶対言えるんじゃないかと思うくらい、やってます。

しかもこれ、本人に何かあった時だけじゃなくて、メンバーに対してもよく発動するんですよね。特にナムさんとジミンちゃんに対して、めちゃめちゃ落ち着かない様子を見せます。

自分がバラエティ的流れで愛嬌するのは、割り切ってやれる。むしろ率先して飛び出していく。

初期のSUGAは勢いあったw

なのに、ナムさんがワカメダンスしたりジミンちゃんが漢告白したりしてると腰砕けになり、体を縮めてブルブルしちゃうSUGA。
苦しんでる本人には悪いんですけど面白過ぎて、ムズムズするシーンが来る度注目してしまいますw

背中を丸めて衝撃に耐えるユンギさん。息してる?

例えばジミンちゃんがたどたどしいMCや挨拶したりした時、他のメンバーは「ははーがんばれー」って笑ってるんですけど、SUGAだけは手を出しちゃってることがあるんですよね。
恥ずかしさやもどかしさに突き動かされて、衝動的に動いちゃってる感じがあり、とても印象的です。

この日のジミンちゃんは慣れないMCに奮闘。途中、「もう見てられない!」って出てきたユンギにマイク奪われたり、台本のページめくり間違えて混乱したりしてて、初々しいですw

「【2016FESTA】HAPPY BTS DAY PARTY」より

歌の後、店主として挨拶するジミンちゃんの手首をSUGAが握り続けてました。お辞儀の時も引っ張っていて、すごい保護者みが溢れてます。シュチム尊い……。

「BTS 5TH MUSTER 'MAGIC SHOP' in SEOUL【2019 ペンミ】」より

SUGAのこの反応は、「共感性羞恥」に見えます。
他人の恥ずかしさを我が事のように感じていたたまれなくなり、悶えるやつ。感受性豊かな人や若い人に多いですよね。

共感性羞恥とは、他人の恥ずかしい状況を見て自分も恥ずかしさを感じる心理現象です。
この感情を抱きやすい人は、他者の感情や社会的な状況に対して敏感で、完璧主義な傾向や他人の気持ちに共感しやすいという特徴を持っています。
一方、感じにくい人は自他の区別がはっきりしており、他人の状況を客観的に捉えることができる傾向にあります。
共感性羞恥は必ずしも悪いことではなく、他者の感情に寄り添える優しさの表れでもあります。

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「共感性羞恥」の継承者・グク

余談ですが、SUGAの次に「共感性羞恥」を感じるのがグクです。
他のメンバーが笑って見てる時も、見ないようにしてることがあるあたりに、羞恥への鋭敏さを感じます。
ジミンちゃんとナムさんがツボっぽいところも似てるw

即しゃがみ込み、顔を隠すSUGAと頭を抱えるグク( ;∀;)
SUGAヒョンのアイドル芸にも耐えられなかったグクw

グクの反応はSUGAほど激しくないので、親が恥をかいてる姿を見ると子供が切なくなる、あの反応に似てるのかもしれませんね。
相手を自分の一部として捉えてるので、「共感性羞恥」が働くパターン。

ジミンちゃんの「切なさ」を共有する二人。それがツボを押すんだろうなあ。

塩、時々センチメンタル

「共感性羞恥」って、要するに恥ずかしさの共有なんですが、それって自他の垣根を超えて情緒が繋がってるってことですよね。他人の感情に敏感で寄り添う力が高い、とも言えると思います。
SUGAがカウンセラー資格に興味を持っているというエピソードは、膝叩いて納得しました!

SUGAは特に、年少者に優しいですね。彼がマンネラインを見る視線は、時々驚くほど切ないです。
ジン君が入るまでは最年長ポジションでしたし、年長者として年下を庇護する責任を感じるのかもしれません。最近のグクに対しては、もう孫を見る祖父のようです。

多分10年後も同じこと言うやつw

例えば、アメリカンハッスル時代の話をしていて、当時とても疲れてうたた寝してたマンネラインを思い出したり、世間からひどく叩かれた時期を振り返って「僕たちはまだ20代になったばかりで、未成年者もいるチームなのに……(「BEYOND THE STORY」より)」ってつぶやいたりするSUGAの言葉には、何とも言えない哀感や口惜しさが溢れており、年下メンバーへの深い情愛を感じます。

何かしてやりたかったのにできなかった。SUGAの思い出には、いつもわずかな後悔と憤りが滲みます。
ジミンちゃんがSUGAを評して、「時々センチメンタルになる」と表現した言葉が思い出されますね。
テテが「懐かしさ・恋しさ」の感情が好きなように、SUGAはそういう感情に反応しやすいのかもしれません。

「共感性羞恥」は、年齢を重ねると薄れていく人もいます。やり過ごしたり、他人の感情をシャットアウトしたりする方法を覚えるのかもしれません。
でも人の本質はそう変わらないので、多分SUGAの中にはいつまでも「気恥ずかしさを処理しきれず溢れた大声」や「年下メンバーにしてあげたかった心残り」が転がってるだろうと想像すると、愛しさが炸裂しますね……。

記憶の扉を開ける鍵

人は色んな記憶の仕方をします。
例えばナムさんなんかは、記憶の描写がとてもすごく映像的だなと思います。その時見た景色と一緒に、浮かんだ言葉を覚えてるんだろうなという感じ。
アルバムレビューでの彼の言葉を聞いていても、まるで目の前に写真集を広げて見せながら話してくれているようだという印象を受けます。

SUGAの話は、言葉の端々に情感が滲むので、当時覚えた感情を手掛かりに記憶を呼び起こしてそうだという印象を受けます。
ナムさんの記憶が写真集なら、SUGAのは感情のタイムカプセルじゃないでしょうか。
思い出を毎回追体験してしまうということなので、上手くやり過ごせないとしんどそうですが、だからこそ彼が書く歌詞はいつまでも生々しく、人の感情を揺さぶるのではないかと思っています。

ドストレートな歌詞で中央突破してくるSUGAだが、未練曲も最高にいい

情が深くて記憶力がいいということは、一度愛したものをずっと引きずるタイプなわけで、SUGAは端的に言って愛が重いタイプだと思います。
彼が全力でバンタンと音楽に自身を捧げている様子を見ると、「注げるだけの量に見合った器と出会える幸運」を感じます。どちらが足りなくても、バランスが悪くて辛い思いをしたんじゃないでしょうか。

彼のめちゃめちゃ深いバンタン愛は、結果としてBTS存続のための土台や推進力として機能しているように見えるので、ファンとしては「今後もどうぞよろしくお願いいたします!」と祈るしかありません。ほんと、韓国に足を向けて寝られないわ……。

まとめ

一見ぶっきらぼうでクールに見えるSUGAですが、内面は非常に感受性が繊細で、他人の感情に敏感に反応する人だと思います。
一回懐に入れたら、一生大事に持って行ってくれそうで、底なしのリアコ沼を感じます。

その分メンタル的にしんどかった時期もあったようで、深掘りしていくと胸が詰まる思いがしますが、この感情の豊かさが彼の音楽や人間性の魅力に直結しているんでしょうね。
次の彼の新曲に出会える日が楽しみでなりません。

あ、たまには気恥ずかしさを抑えきれない「하지마(ハジマ/やめろ)」も聞きたいけど、そっちはどうでしょうね。意外とまだやってくれそうな気もしているのですが( *´艸`)

コーヒー一杯奢ってください( *´艸`)