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千馬
2020年10月7日 07:29
時計を見た。もう日が暮れてもおかしくない時間だ。やばいっ間に合わない、と慌てて支度をし車を走らせる。こんなにギリギリでは初対面なのにあの子に申し訳ないな、そんな思いが頭をよぎる。かと言って引き返すには心惜しい。自然と手には力が入り、ハンドルには手汗が残る。「目的地に到着しました。お疲れ様でした。」ナビの声が車内に響いた。時計の針は閉店5分前ギリギリだ。急いでお店に入ると、ほわわっとあ