面接で大失敗 わからないまま話し始めて収集がつかなくなった話


就活終盤の1番忙しい時期に最終面接を受けた会社での出来事だった。その頃手持ちで残ってるところはどこも業界最大手で、まだ内定はなかった。
何が何でも早く内定が欲しかった焦りと緊張で、前日は一睡も眠ることができなかった。私は当日の朝、新幹線で東京へと向かった。

面接の様子

この会社の最終面接までの面接はとてもうまくできていて、人事からの評価もよかった。だから、失敗しなければ内定がもらえそうだった。最終面接も途中まではいつも通りできていた。

面接の中で、私はアピールポイントとして、アイデア力やクリエイティビティを売りにした。アイデアを活かして課題解決に貢献したいと言ったのだ。すると、面接官から具体的にどんなアイデアがあるのか、この会社で新しくビジネスをやるとしたらどういうものがいいのかと聞かれたのだ。

どんな失敗をしたのか

私は聞かれたことに対して、考えがよくまとまらないまま話し始めた。途中から、自分で自分が何を言っているのか分からなくなり、完全に見失ってしまった。めちゃくちゃなことを言ってたと思う。収集がつかなくなってパニック状態で、冷や汗に心臓がバクバクしていた。勢いで何とかなると思って見切り発車で話し始めた結果、大失敗してしまったのだ。それまで良かった面接官の表情もけげんなものに変わった。

面接開始時の違和感

余談だが、実は最終面接が始まった時少し違和感があった。面接官は2人、偉そうな人と中堅くらいの人がいたが、中堅くらいの人が印象がとても悪かったのだ。性格も悪そうな感じがした。その人はずっと鼻水をすすっていた。鼻から鼻水が見え隠れして、面接をしながらも気持ちが悪い、だらしないと思ってしまった。社会人として身だしなみは大切だと思う。気が散らないように見ないようにしていたら目が合わないから怒らせてしまったらしい。私が上記の質問で失敗したあとから、この中堅面接官はなかなかの勢いでしゃべりはじめた。私がグローバルを目指していると話したことに対して、仕事もできない状態でグローバルとか軽々しく口にするなと怒った様子であった。

そんなこともあり、最終面接は散々な結果に終わった。もちろん内定することもなかった。

しかしこの会社は以前から業績の不振で赤字が続いており、数年経った現在、潰れる寸前の状態である。今だから分かることだが、私は失敗してここに受からなくてよかったと思う。ある意味ラッキーだった。

なぜこの失敗をしたのか

この失敗は何かを意図して行動したいうよりは、反射的な反応に近い。質問された際に「早く答えを言わなければ」「分からないと言うことはできない」「話し始めたら何とかなるだろう」というように思って反射的に話し始めてしまっていたのだ。

実はこの後も就活終了後、大勢の前で話す時と、入社後の研修にて2度同じ失敗を繰り返している。
反射的な反応を変えて改善することは、なかなか難しかった。しかし私はこのタイプの失敗をする状況に共通点を見つけた。それは、慣れない環境、緊張、プレッシャー、集中力が切れてきた時、そしてそんな中分からないことを聞かれたときである。そのため、このような状況で失敗しやすくなるとあらかじめ認識して、特に注意するようになった。

対処と改善策

これらの経験を経て、私は、答えに困ったら一度黙るというルールを自分に課した。勢いで反応するのではなく、一度黙って落ち着いて考えるようにするのである。分からなければ見栄を張らずに正直にわからないと言い、考えがまとまらない時は、もう少し時間をもらって考えるのだ。このルールを決めて守るようにしてから2年ほど同じ失敗をしていない。黙りこくってしまうことがあるので、それはまだ課題であるが、以前よりは少し前進したと思う。

おわりに

研修でこの失敗をした時に、講師から散々何度もダメ出しされた。私は何も言われなくてもかなり落ち込んでいるのに、言われるとしても一回言われればわかるのに、その講師は何度も何度も言ってきて、全くいい気分ではなかった。

失敗すると恥をかくし、周りからの冷たい目もある。これまで私はこのような失敗はしたことなかった。だがそれは、今までこのような状況を経験したことがなかったからであると思う。何もしていなければ失敗することもない。逆に言えば、不慣れなことに一生懸命取り組んでいるということだ。新しい失敗をするということは、新しいことに取り組んでいる証拠だと思う。
だけど、それを失敗で終わらせず、向き合って克服したり改善したりして成長するものだと思う。だから挑戦しているということだし、前に進み続けているということなのだ。

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