都市近郊農家へお邪魔した話
Google Translate / 翻译 /翻訳 / Dịch / 번녁 / แปล / ဘာသာပြန်
今日は、非常にレアな体験をしてきた。
感想から言うと「疲れた…」
なんせ、おじいちゃん(会長)の話が長い(約2時間)…
順を追って話すと、昨日書いた農業の職業紹介(JA)に行ってきた。
担当者との面談もほどほどに、募集している農家に面接のアポを取るために担当者が電話した。
するとなんと、「もううち人いっぱい」みたいだった。
何かの手違いで、まだ募集が出ていたのだった。
これで3連続募集停止。
そもそも他にいい案件があれば、そっちの話も聞きたいと思っていた。
がしかし、募集中の案件はすべてホームページに記載されているものとほぼ同じだった。
折角、山を越えてきたのだから今日面接してもらおうと交通費支給のある農家さんへ行ってきた。
そこは、数年も前から海外からの実習生を受け入れてきている大農家だった。
そもそも、小さな農家での就労を希望していた僕にはやはり風土が合わず、「体験」なるインターンシップの予約をしたのだが断ろうと思う。
その「体験」は未経験なら約20時間。経験者の僕はもっと短くて済むと思うが基本的にはタダ働き。
採用することになったら「手当」はくれるそうだが、おそらく最低賃金以下だろう。なぜなら、そもそも最低賃金での仕事だから。
そして、寮に入ることを勧められた。
農家の仕事は朝が早い。
夏場などは、9時には太陽が上がりきって仕事どころじゃないくらい暑くなる。
野菜(そこはナス、キュウリ)の為にも朝とったほうが良いとされている。
確かに、往復1時間ともなると時間のロスだし、その分睡眠時間等を削ることになる。
がしかし、その寮と言うのが面接をした倉庫内の汚いプレハブ小屋の2階に間仕切りをしたバス、トイレ、キッチン等共用のものらしい。
しかも家賃2万5千円!(取るんかい!)
そんなところでも、今日現在2名の方が「体験中」とのことであった。
そのうち1名は40代くらいでイベント会社に勤めていたそうで、この禍の間だけの就労を希望しているそう。
しかもその2名は、ほかの農家に応募が来すぎて、流れてきた人たちだそう。(僕もそうだが…)
そして、実習生からは既に2名失踪者が出ているそう…
一方、ベトナムで日本行を待っている実習生も2名いるそうだ。
おじいちゃん(会長)の言った企業的農業という言葉が気になっている…
僕たちの習った歴史によると、農家たちはずっと搾取し続けられてきている。
そんな言葉を信じて頑張っても、楽にはならないよと言いたい。
でも、そんなことたやすく言えるもんじゃない。
その人たちは、ほかに生きる道がなかったか、あったとしてもサラリーマンくらいだっただろう。
日本に来ている実習生も同じような境遇かもしれない。
まだ、そこまですさんだ生活をしなくてもいい僕は、恵まれているのかもしれない。
そして帰宅後、非常勤で教えている中学校から、契約延長の話があった。
しかし、この状況なので次いつ行けるかはわからない。
どちらにしろ、この就職活動はもうちょっと続く…
既存社会からの脱出に向けて。あなたと一緒に、さあ行こう。