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【中国】カシュガルまとめ1 -踊りはみんなを1つにする-

ウルムチ4日に続き、なぜか1週間も居座ったカシュガル。
これを読んだ方もだいぶ「カシュガル」という名前を
見慣れたことでしょう。

まず、カシュガルの場所をおさらいします。

中国のめちゃはじ!

日本から三時間の上海からは、
飛行機でも6時間半以上(成田-バンコクくらい)かかり、
はるか昔はシルクロードのオアシスとして栄え、
今ではパキスタンや、キルギスへ国境を越える
バックパッカーが中国の出口として集まるオアシス


この帽子がウイグル族の目印

こんな可愛い帽子にジャケットにスラックスのオシャレな
イスラム教のウイグル人の人達ですが、(女性はとにかく派手!)

蓋を開けてみればウイグルの首都、ウルムチは漢民族中心の大都会。
僻地であるカシュガルですら、ど真ん中は「THE中国」と化していて、
昔ながらのウイグル族の生活は、失われつつあります。

夜のカシュガル。めちゃ都会!

カシュガルのど真ん中には毛沢東の大きな銅像があり、
その向かいの人民公園の広場では、
常に軍隊がデモ・テロ抑止のために、演習や警備を常にしていて、
人々が休むはずの公園も物々しい雰囲気。

漢民族とウイグル族が、お店や公園で一緒に働く、
一緒に遊んでいる姿は何度も見ましたが、
イスラムの服装をした人と漢民族のカップルは一度も見ませんでした。

ロバ馬車通行禁止、スカーフ禁止、なんとか禁止と、
どんどん彼らの生活スタイルを崩す法律もできている一方で
ウイグルの人達は日本人にめちゃ優しい

言葉も通じないのにすぐ話しかけてくれ「ヤポン(日本)」とわかると 大喜びして、
さらに何か話してくれる。

これは<敵の敵は仲間>という発想からきていて、ウイグルの人は皆親日、
と北京在住の日本人の方から教えてもらいました。

それだけ、中国メディアの日本バッシングは想像以上だったし、
ウイグルの人達も想像以上に中国が嫌いなようです。

うーん・・・難しい

そもそも顔も文化も言語も生活様式も全く違うもんなぁ・・・・・。


ある日、同じ宿の日本人同士で散歩しているとおっちゃんが、
踊ろう!と誘ってくれついていくと、
日曜の昼間に大音量でウイグルダンスを踊りまくっているではないか

ここでは漢民族のおじちゃんおばちゃんもウイグル族と
一緒に踊ってて、100人くらいいる観客にも色んな種族の顔の人が。

唯一みんなが仲良くしているところを見れたのはここで
「音楽ってまじで最高だぜ」と感動。

おじいちゃんが「ヤポン連れてきたでーーーー」
と回りにいいまくってくれ、
一番前のいい席に座らせてもらい、ずっと陣取ってた違うおじちゃんに、
曲だかダンスの解説をずーっと横でしてもらってました。
もの静かそうなイスラム女性もハッスル。
おばちゃんも座りながらノリノリ。
みんな超楽しそうで、私も座っているだけで踊った気分になれたっす。

音楽っていいね!
「そろそろホテルかえるわ」っておじちゃんに挨拶したら、
周りがざわざわして、知り合いの若者を呼んできて、
「電気自動車(スクーターの20歩手前くらいのやつ)で送れ」と、
周りの人まで見送りしてくれ、電気自動車の後ろにのっけてもらい、
若者にホステルまで送ってもらいました。涙
(普段ならこんなこと2ケツとかしないです、危ないです、
 断ることができないくらい優しくて、乗っけてもらいました)

そんときの帰り道、
私としては嫌悪の対象ですらある、近代的に整備された橋や
人工的なな雰囲気のお洒落リバーサイドを通る度に
「かっこいいだろ!」「おしゃれだろ!」とドヤ顔。
「エイティガール(モスク)のが好き」と片言の中国語でいうと、
「やれやれ・・・・」といった顔。

ウイグル文化を愛するじいさんにはなかった「すれ違い」を感じた瞬間。

若者は新しくてカッコイイものが好きなんだなぁ。

昔からの素晴らしい建築や技術は一度失うとなかなか取り戻せないのだから
なんとかうまいこと彼らの独自の文化を保っていってほしい
それも平和に!と一旅人ながら願っています。

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