見出し画像

【中国/タシュクルガン】富士山より高い国境での絶景

★旅のスタート地点は上海。

★二日目にして珍道中。飛行機が4日飛ばずに整形美女と過ごすウイグル編

※このブログは10年前、会社を休み、
シルクロード横断旅3ヶ月でたときの日記
モバイルwifiもSIMもないあの頃のバックパッカー旅の様子をどうぞ
 

パキスタンの秘境、フンザ


バックパッカーなら一度は憧れる、
ネパールの「ポカラ」に並ぶ人気を誇るパキスタンの「フンザ」

今回の旅では絶対に行きたい!!!
と計画時から強く願い、
事前に東京でパキスタン大使館でVISAもゲットし、シルクロードのオアシス、カシュガルからフンザを目指す予定でした

が!


旅の二日目にして飛行機飛ばず、
ウルムチの整形サングラス姉ちゃんとの謎の同居生活⇒カシュガルついたら今度はリラックスバックしてしまい、旅前に立てたスケジュールが大幅に狂ってる!
旅仲間たちと別れ、
1人目指すはパキスタン国境!!!

カシュガルでは、毎日国際バスターミナルに通うのを日課にし、
パキスタンの町「ススト行き」探すも「メイヨー(ないよー)」の一点張り。週に二回は走ってるいう噂のバスが全くない…🥹

パキスタンビザだけでなくウズベキスタンビザも事前に大使館で発行してからきてるので、ビザ指定期間内に他の国々のビザも失効したら最悪だ!

ということで、今後のスケジュールを考え、秘境「フンザ」行きをあきらめ、カラコルムハイウェイを楽しみ、パキスタンにちょっと足を踏みいれるために中国とパキスタン近くの国境の町「タシュクルガン」までいってみることにしました。

中国でっか!

くそー、フンザ行きたかった。
けど、とにかく

世界一標高の高いカラコルムハイウェイの絶景を楽しめればいい!(泣)

と乗り込んだバス。
休憩所では、皆やたらめったらフルーツとナンを買い込んでいる。
私は生まれてはじめてのニイハオトイレ(全く壁のない溝だけのトイレ)にショックをうけて、買い物どころじゃなかった・・・。
ああ、日本のトイレが恋しい!

毎回休憩時にいつ出発とか教えてくれない、置いてかれたらと思うとマジ怖い

バナナマンのポッドキャスト聞きながら
岩ばかりの道を進むとチェックポイントに到着。
ここからは中国は中国でもタジク人の住むタジク自治区となります。

(ちなみにタジク自治区とは別にきちんと”タジキスタン”って国もあるんだぜ)

バスから降りて歩いてチェックポイントを通る。パスポートだけ見せればOK

チェックポイントを超えてからは途端に雪山。湖沿いにゲルが連なる。
そこからは、カラコルムハイウェイ。もう別世界!


電気ない!水道ない!すごい暮らしをしている人たちがいる!!!!

中国では日本のGWと同じ時期に大型連休があり、
この日は初日。もうバスの中は帰省する若い様々な民族の女の子がたくさん。すでに私が「辺境」だと思っていたウイグルの町、カシュガルにみんな出稼ぎにきてるんだなー! ※今回もバスに日本人は私だけ。


人より家畜の数が多くなってくる


中国語とよくわからない言葉を話す少年は顔がイラン系

バスは様々な集落で様々な民族衣装を着た男女を降ろし、
(様子を見るに沢山買い込んだお菓子とフルーツはお土産だったようです)
いよいよ8時間たち、バスは「タシュクルガン」に到着。
標高は富士山と同じ~少し高いくらい。
ちなみにこのカシュガル-タシュクルガンを三蔵法師は昔歩いてます。
現代はカラコルムハイウェイのおかげでバスで8時間。ありがとう、文明。

ユースホステルのフライヤーを握り締め、地図も何もないまま降り立ち、
どうしようかと悩んでいると、
バスが同じだったアッパーな中国人男女3人に声をかけられる。

何を言っているかわからないまま、フライヤー渡すと
「行こう!行こう!」と私のバカでかい荷物も持ってくれ、(雨なのに!)
なおかつホステルまで連れてってくれる。
(しかも、途中色んな人に道を聞いてくれてた)

神さま 光 臨 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!涙


↑ホステル到着。WIFIもあり、スタッフは英語もぺらぺら。

ホテルの兄貴によると、彼ら3人は連休を利用して、
氷河トレッキングにきた友達同士で、
たまたま同じホステルに予約をしていた模様。
私は予約してなかったののい、同じドミトリーの部屋で貸切にしてくれた!
そして、彼らにディナーに誘われ、中華を食べに出かける。


辛い鳥の炒め。半端じゃない辛さ。
日本でもお馴染みの麻婆豆腐。これも食べたらしばし会話が聞こえないくらい辛い。
ジャガイモ鍋。これも最初は甘いがあとからググッと汗が噴き出る。

日本では、辛いの得意なほうだったが、もう死ぬほど辛い3連発がでてきて、全く逃げ場がない。しかも中国語できないからビール飲むか食べるしかない。辛くて旨い。美味で辛い。舌の上が大火事になってしまった。

そして生まれて初めて富士山と同じ標高にいるからか、
お馴染みのウースービール1本飲んだだけで、へろへろだ~!

しかしアッパーな中国人三人組(Fromカシュガル)はカンベイ!(乾杯!)と言うたびに、グラスのビールを一気飲み。(私は5回まででSTOP)

あっという間に9本を飲み干し、めちゃくちゃ陽気。
英語の出来ない彼ら、中国語の出来ない私だけど、
お酒の力も手伝いあっという間にうちとけ、
毎度のことながら、ご飯をおごってもらったよ😿
そして、近くの絶景ポイントに連れてってもらうことに。

レストランでてからもまだ飲んでるw 彼女は24歳とのこと。めちゃ元気

歩くこと20分ちょいで、雨も止み、気づけば青空に。
そして目の前には見たこともない絶景が!!!!!

魂が震えるとは、こういう景色を見たときに言うのかな
標高高いけど木々がはえているのも素敵


まだ飲んでる。笑
美しい遊歩道とパミール高原(山の反対側はエベレストとかだよ)


ヒェーーーーーーーーーーーーー本当に異世界だあああああ


二人の話す言葉はわからなくても掛け合いがまぢで面白い。
有料だ!!と言われて一度入場をあきらめた石城

元気女子ハンハオがフェンスが壊れているのを発見し、不法侵入しようぜと誘われる(他の人もみんなここから出入りしてた。ザルすぎるw)

結果、城に入れる!

日本でも城が好きで好きで、良く一人で城攻めしていましたが、
まさか中国でもこんな石のお城の遺跡が見られるとは。


紀元前3世紀にできた一番有名な古城遺跡


中国では三大石頭城の1つと言われているらしい


急斜面を登るたびにぜいぜいしながら頂上までたどり着き、
頂上から眺める、360度に広がる山の美しい景色は言わずもがな。

「今回フンザ(パキスタン)に行けなくても、こんな最高な友達ができて
 もうこれで満足だわ・・・・涙」と
日本では絶対に見られない風景を案内してくれた
優しい3人組に心から感謝。

1人だったらここまで楽しめてなかったことでしょう。

少しだけ英語が話せるめがね男子が何度も何度も
「中国と日本のリレーションシップに乾杯」と言ってくれて、
宿にかえってからも4人でわいわいしながら就寝。涙がでそうだったよ。

あーーーーーーーー、思い切ってここまで足を伸ばしてよかった!!

そして上海でもウイグルでも優しい人々に毎回巡りあえて本当に幸せです


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?