素敵なルネッサンス、いま聴いて欲しい、時代の架け橋を渡るうた
「真夜中のドア」や「神秘の丘」みたいになって欲しいなと思う、
平松愛理さんの「素敵なルネッサンス」(1990)
https://youtu.be/IuTE0h4rZkQ ライブ
https://youtu.be/sPpdwCufXvo 歌詞入り
時代感溢れる音色が、後に全開する彼女のラテンボッサフィールを抑制しつつ素敵にミスマッチして、新鮮で永遠に色褪せず華やかで、
そしてどこか切ない。
それに、あのバブル終焉の「祭りのあと」を強烈に呼び起こすエピソードがリマインドされる。
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オリコン最高位13位ながら実は91年の年間ランキングでも80位につけている当時としてはロングセラー。
その原動力となったのはこの曲がフジテレビ系バラエティ『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』のエンディングテーマであったことに起因する。
しかし、1990年より土曜日の超ゴールデンタイムに放送され見事に「ひょうきん族」の後釜となった同番組は、1993年6月に突然、予告なく最終回となった。
それは香港の本格派ロックバンド「BEYOND」のメンバーが番組内の不慮の事故で非業の死を遂げたから。
映画に負けない作り込まれたコントのスケールとクオリティと超絶豪華なセットで、予算を惜しみ無くつぎ込まれたとにかくすごい番組だった。
が、リスクマネジメントだけでなくバラエティそのものの制作姿勢や倫理観に大きな批判が集まってしまった。
以降「バラエティーのフジ」から「ドラマのフジ」の黄金時代を迎えることになる。
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「やるやら」放映の3年と言えば、株式時価総額が半減し地価が記録的に暴落した、悪夢の景気後退期。世の中の空気が、まるで閉店間際のディスコのフロアのような寂寥感に溢れていたなか、国民的人気バラエティの突然の打ち切りはなにか象徴的な出来事にも思えたと記憶している。
そんな、暗い時代の足音がヒタヒタと聞こえるなかでも、「素敵なルネッサンス」の華やかな輝きに、例え一瞬でも心が癒される。
🎵時間の架け橋を戻ったら
今日やっと会える
あの日の笑顔の宝石
と、戻れないあの頃の煌めきへと想いを馳せ、切なさが増してくる。
名曲だよな、時代の残酷さにめげない、あの日の笑顔の宝石を取り戻すべき今こそ聴かれるべきだな。
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Youtubeで、2015年の平松愛理さんの25周年のライブ映像みたけど、予想以上に洗練されたポップスへと昇華していた。
https://youtu.be/Uw4zSeOsCuo
はからずも清水信之さんの神編曲の骨格が浮かび上がりまた感動してしまったよ。。
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そして、僕らポニキャンの社員には忘れられない思い出、それは我々の同僚で、平松さんのマネージャーで、そして2009年に惜しくも早逝されたIさんのこと。
同僚としていつも明るく楽しくそしてしっかりと、ほんとに影となり日向となり、支えてくれた彼女の記憶ごと蘇る。辛いけど、楽しい時代の象徴な、本当に掛け替えのない「いい時代」の記憶として。
いまも、心よりご冥福をお祈りしております。