ヒルビリー・エレジー(JDバンス)に学ぶ英語 3

If ethnicity is one side of the coin, then geography is the other. When the first wave of Scots-Irish immigrants landed in the new world in the eighteenth century, they were deeply attracted to the Applachian Mountains. This reigon is admittedly - streching from Alabama to Georgia in the South to Ohio to parts of New York in the north - but the culture of Greater Appalachia is remarkably cohesive.
もし、民族がコインの一面であるならば、地理はそのもう一面にあたる。18世紀に、スコッツ・アイリッシュの移民の最初の波が新世界(新大陸)に到着したとき、彼ら彼女らは深く、アパラチア山脈に惹きつけられた。この地域は確かに、南のアラバマ州・ジョージア州から、北のオハイオ州からニューヨーク州の一部まで、伸びている。だが、このアパラチアの文化は、驚くほど色々なものが凝縮されている。

解説
世界史と地理の知識がないと翻訳できない。少し難しい。まず、アイルランド系移民は、アングロ・サクソン系よりも遅れて北米にたどり着いたことを理解しよう。そして、アパラチア山脈は、北米の中央よりも少し東、ニューヨーク州のあたりから南のアラバマ州・ジョージア州あたりまで伸びている(本当は、地理学的には、北はカナダまで伸びているが、バンス氏の原著に従った)。そして、cohesiveは凝縮されていると訳す。これだけだと(日本人には)意味がわからないので、色々なものが、と書いた。ちなみに、日本語版のヒルビリー・エレジーでは、「渾然一体としている」と訳されている。remarkablyは「顕著に」が本来の意味だが、多少、強調したほうが伝わりやすいと思い、驚くほど、と書いた。

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