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ハカマタ、採用はじめたってよ(後編)

前編はこちらです↓


さて、中途採用の責任者をやると宣言したものの、一体、私は何をやれば良いのでしょうか?疑問はたくさん湧いてきます。

・どんな人を採ろうとしている?
・それはどんなチャネルを使って?
・当社の魅力/逆にイケてないところは何?
・候補者に訴求するための要素は?
・そもそも当社は何を目指している?それをどう伝えている?
・そもそもで言うなら、「採用」ってそもそもなんぞ?

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赤ん坊状態からスタートする筆者

基本に立ち返る

湯水のように湧き出る疑問の答え合わせをする前に、基本に立ち返ることにしました。すなわち、

[本筋]
1. Why - How - What の理解
2. How - What の進捗を可視化
3. 1, 2 を元に課題を抽出。原因を分析して打ち手を検討

[底上げ]
A. 採用に関する一般的な考え方やプロセスの全体感をインプット
B. 昨今の採用トレンドの情報収集

です。これは自分が普段からやっているコンサルティングワークの型を、ほぼそのまま応用しています。

なお、Why - How -What のドーナツは、サイモン・シネックの「ゴールデンサークル」というモデルですが、

これ系のモデルやフレームワークは色々あるので、唯一無二の型にこだわる必要はないと思っています。重要なのは「あるべき姿」「至ろうとしている境地」「どこに向かっているのか」を正しく理解しておくことです。

道具や投げ方にいくらこだわっても(※)、的が見えていなかったら的あてになりません。

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どこを狙うんだっけ?

※注: 個人の趣味として、あるいはその道を極めようとする場合においては、とことん道具や投げ方に拘ることを否定するものではありません

1. Why - How - What の理解

さてやっていきましょう。

Note用の絵

ゴールデンサークル

まずは、

・自分の会社がなぜ採用をしているのか?
・そして、自分自身はなぜ採用をやるのか?

これをきちんと定義しておきたいですね。
前者はともかくとして、後者の位置付けをきちんと納得しておかないと、自分が何のためにこの会社に入ったのか、迷子になってしまいます。自分の性格からすると、河原に落ちている石に「石原さん」と名付けて面白がる※ようなことも可能と言えば可能なのですが、ビジネスの現場であまりその癖を表現すると気持ち悪がられそうです。やめておきましょう。

※劇団ひとり のエッセイより

脱線しましたが、WHYを私はこのように位置付けました。

Note用の絵

まず、会社にとっては、色々あるとは思いますが、要するに競争力強化のため。マーケットに大して影響力を高め、インパクトの大きなビジネスをするためには、イケていて当社にふさわしいビジネスパーソンを集めてこなければなりません。少数精鋭で限定的なビジネスを指向している会社ではありませんので、これは至上明大と言えるでしょう。

続いて自分自身の WHY。これは戦闘力強化と位置付けました。そのロジックは、

・自身がチームを率いてコンサルティングやその他ビジネスをする上でも、仲間を集めてチーム作りをすることは必須
・そのためには、人材マーケットや、他社同行、ビジネスパーソンの行動原理、そしてイケてる人材にリーチするための方法を知っており、体現できることが重要
・つまり採用で成果を出すことができれば、自身の戦闘力強化に直結する

です。さらに、自身の戦闘力を高めることが、会社の競争力強化にも繋がっていきます。おお、何だかワクワクしてきた。

WHYは概ね腹落ちしたので、次は HOW と WHAT ですね。現在(その当時)何をやっていたのか?これはああだこうだ考えても仕方がないので、とりあえずざっくりヒアリングして自分なりに構造化。

RP_採用に係る全体感とKPI_20190418_02


上記のチャートは、Findy さんの下記記事を参考にしました。ありがとうございます。


2. How - What の進捗を可視化

なんのために何をどんな風にやっているのか、だんだん見えてきました。次は、何がどのくらい行われていて、どんな結果・成果が出ているのか?を可視化していきます。

RP_中途採用_週次進捗_20190530_xlsx

さすがに生々しすぎる情報に思わずモザイクをかける筆者

3. 1, 2 を元に課題を抽出。原因を分析して打ち手を検討

ひとまず数字の裏付けも取れ、今の成績を理解することができました。これを3週間やってトレンドを見た上で、打ち手を考えていきました。

RP社_課題・リスク一覧_hakamata_FY2019_xls

あまりのライヴ感にモザイクを禁じ得ない筆者

ここまでの理解と、課題に対する打ち手を発表

当社では意思決定機関としてマネジメント・コミッティを置いており、月に一度、会議が開催されています。ひとまずここまでの自分の理解と、今ある課題、そして打ち手を報告・発表することにしました。
新参者ですから、ここで一発カマさなければなりません。

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意気込む筆者(自分の干支は子年です)

自らの勢いと、そして滲み出ちゃうユーモアも散りばめた資料で、いざチャレンジ。

RP_採用に係る全体感とKPI_20190418_02-2


・・・

「〜うーん、これだけ?」
「もうちょい示唆が欲しかったな」



おい、マジか。

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ウェーイ


そんなわけでハカマタ、採用、始めました。

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