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映画みたいに

✩そんなわけない

認知症の映画は色々ありますが
観る人によっては

そんな映画みたいに上手くいかない

そう思う人もいると思います

若年性認知症の男性が主人公であれば、
会社の人が支えてくれたり
家族が献身的に介護したり
だんだん認知症の症状も進んできて

最後は穏やかに施設で過ごすような


そんなあたたかいアットホーム感のある
認知症の映画があったとします

それを観てどう思うか


私は必死に介護していた時なら
否定していました

そんな上手くいくわけがない

会社の人もそんなにしてくれるわけがない

家族がそこまで献身的に介護できるわけがない

『今』がしんどかったり
辛かったりすると
その素敵なアットホームな認知症の映画は
観るだけで苦しくなるものになるかもしれません



でも認知症の家族がいると
なんで観てしまうのでしょうか

私はどこかに対処法はないか
進行を遅らせる方法は他にないのか
どんな対応をしたらいいのか

疑問や不安を解決したいという期待から



でも人の人生を掻い摘んで
2時間そこらで納めようなんて無理な話で

だいたい3年後、5年後、とかって
間が端折られる

今の私は、その間の進行を想像してます

どんな風に症状が進んでいって
どんな介護サービスを利用して
どんな人生を送ったんだろう

家族の気持ちはどうなんだろう

夫婦だったら
仮に夫が認知症で、
長い介護の末亡くなったら
妻は心にポッカリと穴が空いて
腑抜けになるんじゃないだろうか
バーンアウト状態


今度は妻が認知症になるのでは
それを阻止するにはどうしたらいいのか

その後の未来まで、想像してしまいます

対象者だけではなく、
家族のケアも含めて支えていく


それが大切だと思うし
それができる側になろうと思います


✩まさか


病気になるということは
まさか私が
まさか家族が

と、想定外に起こることです

保険に入っているけれど、
念の為入っている
保険だから

そんなもんなんです
私も今もそんな感じです


病気とか悪いことって
想定したくないじゃないですか??
それが普通なんだと思います


なんとかなるって思ってる



そして何とかしようとすると思います


映画やドラマでは
認知症という病気が
この世に多いことを知ってもらいたい

どんな症状が出るのかを知ってもらいたい

自分や両親、兄弟が認知症になる可能性もあります

なりたくない病気
治らない病気
怖い病気

そんなマイナスなイメージだらけの認知症


それが映画やドラマをきっかけに
良いイメージに変わることは嬉しいことです



そして私は自分の経験から
認知症のことを発信していきたいと思います

思い出すと
きゅっと胸が苦しくなることもあります


それでも伝えるのは
私のnoteを読んでくれた人が
これからもし認知症に直面した時


少しでも気持ちが楽になったり
一人で抱え込まないように
大丈夫だって思えるように


必要な人に届くように書き続けます






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