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クリティカルシンキング

今回もクリティカルシンキングの本出るが、今回は前回の本とは少し違った角度で、クリティカルシンキングについて説明している。

共通する点はあるけれど、この本を読んで自分なりにクリティカルシンキングを実践する土台が少しづつ出来上がってきている気がする。


この本では、特に人のパラダイムについて詳しく説明していて、そこからそれが論理とどう結び付けられてしまうのか説明している。

この本の具体的な例として、出世に関することを挙げている。

もしあなたの会社の上司が、ゴマスリ人間だったらどうだろう? そしての上司は結構上の立場だったとする。

その人の経歴を見てみると順調に出世してきたようだ。


このとき、あなたが出世するためには何をするべきかだろうか?

またその上司のさらに上の立場の人たちはどんな人物だろうか?

この本では出世するなら、ゴマスリをしろということだ。

ゴマを擦り、上司がそこにいるのなら、会社の上層の人たちはそれができる人を重宝し、そしてそれを自分もしてきた人が多いと考えられる。


そこにクオリティーは関係ないということだ。


最近、価格とクオリティーは関係しないという話をよく聞く。

価値をどう生んでいくか。この会社の話ではゴマをうまくすれる奴の存在価値が上がっていく。そこに仕事のクオリティーが無関係かどうかはわからないが、ゴマスリの能力の方が断然優先なわけだ。

自分が、クオリティーが全ての世界、能力主義の世界で生きてきて、

それだけのパラダイムにいるとこれが到底理解できないわけだが、ここでしっかりとパラダイムをシフトさせようということだ。

正直、これは現代社会の中で悪い例なのでシフトしようと思う人が少ないと思うが、サービス業をしている人は、自分のパラダイムシフトや大切にしていることが、顧客に通用しないことがあるだろう。相手のパラダイムを感じることがとても大切になると本書では書かれている。


そして、もう一つ重要なこととして、論理の飛躍に気づいているか?という問いだ。

これはこれまで読んできた本でも言っているが、文章を分解して分析して、最後に再統合して理解するということだ。


私自身は、英語を本格的に喋るために勉強し始めてから、このことに気付くようになった。外国語を学んでいると、前との文脈で何を言っているのかわからないと、読み終わったときに何を言っていたのか全く記憶に残らないし理解できない。

文の流れを感じたり、予測したりするようになった。これは日本語のニュース見たり、文章を読むときも癖が残るようになった。

そうすると、日本語の方がより詳細に分かるわけで、その文とその文は繋がってなくない?? と思うようなことが多々ある。

〜なので、〜ですと言っているが、その前後の文になんの因果関係もないんですが・・・と気付くようになった。


こうしたことは、その人の頭の中の結論の導き方を反映していると私は思う。


私自身、ここの習慣は少しずつできてきているので、やはり批評家にならずに、具体案をズバッと出せる思考の習慣、現在の状況を分解、分析、統合して

それを具体化することを習慣にしたいと改めて感じた。


この本ではここに書ききれない、様々なケーススタディを載せているので、ぜひみなさんも読んでみてはどうでしょうか。

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