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仕事は楽しいかね??

この本を手に取ったきっかけはキンドルでとんでもない高評価を受けていたからだ。気になって気になって仕方なかったから、読んでみることにした。


この本はアメリカが舞台で、オヘア空港というシカゴのハブ空港(とても忙しく、発着が多い拠点となる空港)が舞台だ。

よくあるビジネス書とは違い、おじいちゃんが仕事に関する悩みを聞いてくれるというストーリーだ。


このストーリーの主人公は、おじいちゃんのマックスに経営がうまく行っていないことを相談する。具体的にはコピー機を置いて、そこにみんながコピーをとりにくる店だ。設定が昔のため、今ではあり得ないが。


一通り話を聞くと、マックスは主人公にここ数年で自分で何か、新しいことをためしたか?と聞いた。

主人公の経営がうまくいかないのは、変化しなかったからということにすぐに気づいたマックス。

確かにいち早く、コピー機を使ったビジネスを展開したが、なんの変化もないから、他店がすぐに自分たちのより良いモデルを作り上げたのだと。

君たちは他店のカモになってしまったのだと、柔らかい口調だが、厳しい指摘をいれる。


経営において、変化に対応するためには『試す』ことが重要であるとマックスは語る。試してみて、そのあとはなすがままに、そして結果が出たら再考する。


こう言われるととにかくガムシャラに、何でもかんでも試したらいいのか!?

と思ってしまうが、それについてもやはりマックス、丁寧に説いてくれる。

大切なのは、よく考えて試すということだ。

私なりに解釈したのだが、起こり得る最高の結果と、起こり得る最悪の結果を両方考えて、リスクに対してのリターンを考える。それをよく考えた上でリスクテイクすることをマックスは言っていると感じる。


ウキウキしながら、試すこと。理想に向かいトライアンドエラーを繰り返そう。

それがこの著書の一番大きいメッセージだ。


そしてこの本が本当に面白かったので、

立て続けに2ndシーズンを読んでしまった。

次は上司編。本当に素晴らしい上司にあったことはあるのか?という内容だ。


素晴らしい上司のもとには、素晴らしい部下が集まる。


素晴らしい上司とは、心で相手を理解し、それをもとにして

働きたいと心から思う職場づくりをする。


七つの習慣などにも書かれているが、ただ聞くだけではない、

相手の言っていることを、しっかりと自分に落とし込み、

自分だったらこれが嬉しいとかではなく、

相手の基準で嬉しいことは何かを考える。


こうしたことは本当に難しい。私は仕事でシフトワークを管理していたが、

会社が求めること、働き手が求めることを合わせて

Win-win の方向に持っていけたとは、胸を張って言えない。


この環境づくりが、上司の一つの手腕だと著者はいう。


そしてそれができたら、チームで何に、どうやって、どのレベルでコミットするのかを決めていく。

これについて来れないものは退職させるそうだ。


とても厳しいが、それができると組織としてとてつもなくレベルが上がり、

推進力はかつての比ではなくなってくる。


これは想像に難しくないと思う。

環境づくりをした後は鬼になって、ついて来れないものは徹底して排除するのか・・・と思った自分。

この自分を思いっきりぶん殴りたくなる次のページからのストーリーがこうだ。


ある優秀な部下Aを採用したBOSS。

勤務態度が思わしくないBさんの面倒をAさんは見ていた。

何度言っても直す気がない遅刻。そしてその上、他の人よりも成果は上げられない。

当然、クビを宣告するのかと思ったら、そのBさんは自ら退職して行った。

そのような形で、勤務態度が思わしくない何人かが、Bさんのもとでやめていったのだ。


BOSS は優秀な部下は環境づくりをこちらからやろうとしなくても、最適な状態に保ってくれるのだと感じたそうだ。


それから数ヶ月して、以前に退職していたBさんと、仕事の関係で再会することになった。

BOSS は優秀な部下Aさんが、Bさんをやめさせているから、

商談は成立しないだろうと思っていた。しかし蓋を開けてみれば、即答で商談は成立した。


なんで何かとAさんとBさんに問うたところ、

AさんはBさんの再就職先まで面倒を見ていたのだ。


まずAさんは、いきなりBさんを追いやったりせずに、

1回、2回と警告し、最終的に次にこういうことがあったら、会社を出て行ってもらわないといけないと、諭していた。

それでも改善されなかったため、出て行って貰わなければならないと伝え、

なんとBさんの再就職先を一緒に探し、再就職の手助けをしていたという。


このストーリーをきいてどうだろうか。

私は自分が中学時代にバスケ部のキャプテンをしていた時のことを思い出した。


私が中学3年の時にキャプテンになったが、私の代と1歳下の代では全国大会を目指していた。しかし新一年生たちはそこまでの情熱を持ってはいなかった。


私は顧問の先生が会議で不在だった練習時に、掛け声が小さい、ダッシュをしていないと判断して、新一年生全員を帰宅させた。

それはもうとんでもない形相と声で怒鳴り散らして帰らせたのだ。


私が真のリーダーとして、とるべき行動ではなかったし、話し合う、相手のことを聞くことができていたら、そんな人間性があったらもっとチームとしても個人としても飛躍できたのではないかと感じる。


今言っていても、後の祭りなのでこれからそうしたことを実践していきたいと強く感じた。



Aさんの振る舞いに感心した!!と思った方はぜひこの本を読んで欲しい。

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